学校公開論争

週末、アシマリの学校公開へ行くつもりアリアリだったおかん星人。前日夜に急にアシマリから、


「来なくて良いから。」


謎の指令。


は??なんて悲しいお言葉よ。


緊張するからということだが、この程度で緊張してどうするよ。

とはいえ、釣れないお言葉を発していたアシマリもついつい本音がポロリ。


「廊下に作品が飾ってあるから。」


「学校へ行って見てね。ということ?」


「…そうなるね。」


そんなやりとりに背中を押されたおかん星人はアシマリの学校に参上。

大げさな下りで始まったが、なんとも普通の授業だった。アシマリは一見真面目に見える態度で授業に集中している様子だった。

これ、本当に集中をしているのかどうかは謎。家庭学習ではダラダラ集中以前の話なのに、あれほど学校で優等生を演じることができるアシマリには是非とも俳優になっていただきたい。というのは単なる冗談だが。


しかしながら学校公開はアシマリ以上におかん星人が緊張する。なぜかというと、非常にアウエイ感この上ないからである。とにかく知っている人がいない。いないが微妙な顔見知りは数名いる。その人に挨拶をするかどうか、から始まり、最悪な時は知らない人から声をかけられる。名前も知らない人と世間話をしないといけない事態は鬼気迫る状況以外の何物でもない。失態を演じる前に一目散に退散するのが吉なので、満足をした段階で颯爽と学校を去った。


とりあえずアシマリから教授されたチェックポイントは全てチェックをしたので、答え合わせをアシマリとすることにしよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る