水も雨も滴る…
おかん星人は健康維持のために昨年、水泳を始めた。突然、「泳ぎたい。」と言い出したアシマリを連れて近所のプールに行った際、自分も泳いでみようという気になったのがきっかけだ。数十年ぶりに泳いでみたわけだが、これが思いの外身体に影響を及ぼした。
まず、水泳の健康効果については語り出すとキリがないのだが、デトックスと言っても過言ではない代謝上昇。筋力増強。ストレス解消。腸内環境改善。ダイエットなどの効果がすぐに現れた。
そして何より数十年ぶりに泳いでいる割にしっかりと泳げる自分に感動および、まだまだ自分も若いのではないかという錯覚に陥った。
自分に酔いしれたおかん星人は、最低でも毎週末は水泳をすることを習慣とし、泳ぐ距離もどんどん伸ばしていったのである。
ところが水泳を始めて2、3ヶ月後、なぜか体調が悪いことにおかん星人は気づき始めた。常にだるくて食欲がなくなってきたのである。当初は原因が全く分からず加齢現象だと思っていたのだが、どうもおかしい。軽い病院沙汰を起こすことになり冷静に自己分析をした結果、どうやら水泳のやりすぎによる過労現象が原因だという結論に至る。年末年始は水泳を自粛し、ゆっくりと栄養と睡眠をとったところ体調は元どおりとなった。
そんなおかん星人は今日も元気に水泳を楽しんだ。満足感を持って帰宅途中、雨だ。やばい、布団を干したままだった。自宅にいるであろうリザードに急いで連絡をするも、リザードは不在。結局、傘を持っていなかったおかん星人自信も、布団も濡れてしまった悲しい昼下がりとなったのであった。
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