登場人物の位置付け

背景描写

ナー□ッパ

 テンプレ準拠ラノベにおいて、背景となる国はなんの説明もなくてもナー□ッパであり、ついつい私もやってしまうんですが、説明すっ飛ばしちゃうんですよね。常識であるから説明不要であると。

 現実問題としてうちみたいな閑古鳥鳴いてるところだと、読者様に見ていただけるのは数多のビッグタイトルを読み終わったあとに、それでもまだだ、もっと読もうとしているって人へのリコメンドの最後のほうに現れて読んでると思うんですよね。

 だから読み手は、この作品はナー□ッパだなとスッと理解してもらえるとは思うのですが、他のチャネルで読み手さまに触れて、その読者様の栄誉ある第一作目のナー□ッパとして読まれる可能性はゼロではないのです。ちゃんと作中でナー□ッパ世界を説明しましょう。

 ナー□ッパ世界は、ヨーロッパの街並みとドラクエやアトリエシリーズの世界観ベースにした世界です。最重要要素が決まってるだけで結構作者によりブレがありますが、身分制、冒険者、魔術師の存在、勇者一行(勇者一行が単なる職位である場合とその世界において唯一無二の存在である場合がある)などの特徴があります。レベルと経験値とステータス、スキルが語られる作品とそうでないのは半々くらいですかね。経験値、レベル、ステータス、スキルはまだ確実にナー□ッパの要素と言うには弱いですね。

 フル装備のナー□ッパ作品ってのはまだ見てないですね。だいたいその世界の一部切り出してその範囲でキャラクタが暴れます。(悪役令嬢モノと勇者モノ、錬金術師モノは数多の作家先生が一作内に全要素集約した三冠を試みても結局コレだというほどのビッグタイトルになったのは無いという認識です。主人公はひとりにしとかないと容量オーバーしますからね)


ナー□ッパ世界の概要は、以下の感じですね。もちろんこれに当てはまらない作品もいっぱいあります。


貴族身分制

 ・王族または皇帝

  だいたい王子が男爵令嬢と浮気する

 ・聖女(※)

  王と同格と勇者付き人の場合がある

 ・公爵

  主人公に助け舟を出す

 ・侯爵

  公爵令嬢が悪役令嬢として断罪される

 ・伯爵

  悪役令嬢として断罪される

 ・男爵

  王子を惑わす魔性の女を輩出する

 ・領主様

  主人公の協力者あるいは敵。モブか雑魚

庶民身分制

 ・特殊職能持ち

  どういう特殊職能かが作者の個性。

 ・勇者

  職能の場合と唯一無二の場合あり

 ・聖女(※)

  勇者付き人の聖女はトラブルメーカー

 ・僧侶

  女性だが尼さんではなく僧侶

 ・神官

  モブ。拙作「いとしのレイア」はこれを主人公に格上げする試みです。

 ・冒険者

  主人公の当初の食い扶持

 ・錬金術師

  ポーションやトンデモ武器を作る

 ・商人

  トラブルに巻き込まれて主人公に助けられる

 ・ギルドマスタ

  物語に関与してきた場合敵

 ・受付嬢

  主人公に恋をする

 ・騎士

  鍛錬と主人公へのイビリが仕事

 ・奴隷

  主人公に恋をする  


パラメータ

 ・経験値

  客観指標。これの意味が変わるのではなくこの数字をインフレされるルール

 ・適性

  制約要素だが、超える事が物語の主題

 ・ステータス

  インフレして偽装することになる

 ・スキル

  見せ場あるいは制約要素。


街の構成要素

 ・城または屋敷

  悪役令嬢と王子様の職場

 ・ギルドハウス

  冒険者のホームポジション

 ・鍛冶屋

  主人公に武器を作る

 ・工房

  錬金術師のホームポジション 

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