第5話

夏視点


優は私の方に来てくれた。


嬉しかった。


本当はずっと優のことが好きだった。


・・・


春は知らないだろうけど、私はヒロに告白されている。


ヒロは実はかなり色んなやつに告白しており、今の彼女達はその中で捕まった数少ない人だ・・・まさかそれに、春が引っ掛かるとは思ってもなかった。


でもお陰様で私は、こうして優と2人になれた。もう我慢する必要もないんだ。


私はずっと、優が一番だったら、例え春と付き合ってても、気持ちはずっと変わらなかったし、抑えることをして居た。


でももうそうする必要もないんだ。


「夏、ありがとう助けてくれて」


「・・・っ、い、いいの。話がしたいのは本当だし、優すごく困ってそうだったから」


「うん、困ってた。嫌だったよ。」


・・・優、そうだよね。辛かったよね。私が私が慰めてあげるからね。


「・・・優・・・実は私、本当に話したいことがあったんだ」


「そうなの??なになに?」


「実は、」


そう言ってると、


「あ、優じゃねぇか」


そこにちょうど最悪なタイミングで諸悪の根源がやって来る。




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