第10話
父は認知症だと嘘をついて、私に何を伝えたかったのだろうか。認知症になって、父が変わったことといえば、よく話すようになったということだ。もしかしたら、父の話の中にそのヒントがあるかもしれない、私は父との会話を思い出しながら、ヒントになりそうなものを考えた。そして、一つ良い案が思い浮かんだ。私以外で父と母のことをよく知る人、私の知らない両親をずっと見てきている人に連絡を取ってみることにした。
「もしもし、矢上ゆり子様のお電話でお間違い無いですか?」
私は、矢上ゆり子と会うことにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます