人と記憶

蛍舞う様を家族で見て歩く沢は優しく澄んでさらさら


妹は寝る前いつも蝶々のうた歌ってた母と一緒に


飲み会で輪に入れずに微笑して黙々と食う冷めかけポテト


人間じゃないと上司に罵られ帰途の黒夜に練り込んだ呪詛


日が暮れて友と駅まで向かうこと愛おしいほど幸せなこと

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