第1.5話 旅立ちの準備

中2の夏休み、突如として夢の中で私(エレナ)に話しかけてきた"月の女神の声"。

そこで私は月の女神から、神様の力が魔王によって薄まりつつあることを知る。

そして、私は月の女神と世界を救う事になった!


家での準備

突如として世界を救うことになった私は、一旦家に帰り、旅立ちの準備をすることにした。

「世界を救う」ということは、大変な長旅になるだろう。


↓読まなくてもいいよ〜

(ということは、食料をたくさん持ってかなきゃな……

待て待て、食料だけじゃない!

洋服もたくさん持ってかなきゃ!

いや、しかし、どれくらいの旅になるのだろう…

今日中?十年間?

あ゙ァァわかんないわかんない!

クッそんな事考えたってきりがないな……

長旅は長旅だ!

エレナよ、持てるもんは全部持っていけ!

あッ!

寝るときのくまさん忘れてた!入れなきゃ!)


そんなことも終え、私は、パンパンなキャリーケースを引きずりながら、あの洞窟へと向かった。

あの神秘的な雰囲気は消えておらず、きれいな空間だった。

「月の女神さーん!

準備してきましたよー!!」

なぜか、「緊張」というものが私からは消えていた。むしろ、ワクワクとした高揚感のみが私の中には存在した。

自分の思うままに準備してきた私は陽気な声で実態を見せない月の女神に言った。

「………」

しばらく間が空いた。

「エレナさん…言いにくいのですが、荷物なら必要に応じて、私が転送(ワープ)できます……」

(ガーーン!)

三時間かけた私の準備がすべて無駄だと言い放たれたのだ…これは痛い…………

私は荷物をすべて家においてき、洋服を着替えるなど、家で簡単な準備をした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る