新しい国

見知らぬ言葉を舌に乗せる。ホットのカフェモカ、トールをひとつ。上擦る声が店に響くと、金髪の店員は笑ってペンを走らせた。深煎り豆の香りが漂う。馴染まぬ言語も、思ったほど苦くはない。新しい言語がなんのその。君が心を開くまで、私は毎日だって勇気を振り絞ってやる。

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