第6話:ネーブルとのラヴは特別。
親父が仕事から帰ってきたので、ネーブルを彼女だって紹介した。
これまでの経緯もかいつまんで・・・。
特にネーブルが俺の恋人だって強調してやった。
晩飯食ってから、恋人だからって理由付けてネーブルと仲良く風呂に
入った俺たち。
夜中まではまだ時間がある・・・。
その間、ずっと、そわそわドキドキしてなくちゃいけないのか?
俺とネーブルが落ち着かないのを見て母ちゃんが言った。
「さて・・・ちょっと行くよ」
「え?真知子ちゃんこんな時間からどこかへ行くの?」
「実家のおばあちゃんの体調がちょっと気になるから」
「様子見にいこうかと思って・・・おおうさん車出してくれる?」
「え?、俺も行くの?」
「あったりまえでしょ・・・私、免許は持ってるけど教習所以来一度も車、
運転したことないんだから・・・」
「さ〜さ行くよ」
「母ちゃん達でかけるのか?」
「そうだよ、おばあちゃんちにね・・・」
「そうね、今8時だから、たぶん11時頃には帰って来ると思うから」
「3時間あるからね・・・そんだけあったらいいでしょ?」
「え?なにが?」
「とにかく留守番頼むから」
なことを言って、母ちゃんと父ちゃんはこんな時間からばあちゃんちへ
出かけてしまった。
「ありがとう、母ちゃん」
とってつけたみたいに実家に行くって・・・俺たちに気を使ってくれたことは
よく分かってるんだ。
悪いことしたな・・・。
それはネーブルも分かったみたいで、真知子ちゃんとお父さんに気を使って
もらって悪いねって言った。
ってことで、俺とネーブルだけ・・・野次馬は居なくなったわけで、
夜中まで待つまでもなくいつでもオッケーってことになった。
それじゃ〜って言うんでネーブルは俺の手を取って二階に部屋に俺を
連れて行った。
で俺とネーブルはベッドの前にいた。
「あ〜やっぱりダメだ・・・ドキドキする」
「ん〜なに、弱気になってるの・・・代償はもらうんだからね」
「覚悟決めて・・・」
「あのさ・・・するんだよね」
「今更、なに言ってるの、ちゃんとしなさいよ・・・男なんでしょ」
「真知子ちゃんとお父さんの気配り無駄にするつもり?」
「はい、寝て・・・ベッドに仰向けに寝て」
「
そう言われて俺はベッドに寝た。
金縛りにあったみたいに緊張して体が固まっていた
「リラックスして・・・力抜いて・・・」
女にリードされるなんて情けねえ話。
でもって俺たちはラヴをしてめでたく結ばれた。
ネーブルも俺からエナジーを吸い取って満足したみたいだった。
俺は初めてじゃないけど、ネーブルってこんなに凄いのか?って思った。
まるで俺の好きなネーブルってマーマレードジャムを俺ってトーストに
塗って頬張るようなそんな至福の時、心地よさ。
その表現があってるかどうかは分からないけど・・・。
こういうのが毎晩に近く続くのか?
体力持つかどうかが心配。
さて次のネーブルへの願いはと・・・自分の世界には帰らないで一生
ずっと俺といて欲しい死ぬまで・・・それだな。
「
「だけどもしも私と別れたいって言うお願いだけは却下だからね」
で、人間界に残ったネーブルは俺と俺っちのボロ家をリフォームしてまじで
古民家カフェをオープンした。
そして店の自慢は、もちろんネーブル手作りのネーブルマーマレードジャム。
おしまい。
ネーブルマーマレードジャム。 猫野 尻尾 @amanotenshi
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