コールドスリープ

プロローグ

　「ここはどこだ？」どうやら僕は長い年月をかけてコールドスリープをしていたたようだ。目を覚まさすと記憶が残っているところから30年後だった。ここはどこかの廃工場なのだろうか。たくさんの大きな機会が並んでいる。ふと気づくと、隣には誰か見知らぬ女性が死んでいた。恐らく50代といったところだろう。僕の1番新しい記憶は20歳、大学2年生で留まっている。そして隣で死んでいる女性の近くに財布が落ちていた。中から免許証が飛び出している。僕は意識が朦朧とした状態でその免許証に目を落とした。そこには驚きの名前が書いてあった。隣で死んでいる女性は僕の交際相手だった。