異世界転移した俺、職業『見習いテイマー』って言われたけど他となにか違うんだが。~テイムした魔物が全て神話級の謎能力で無双しまくる~

ラ主(燃え尽き)

第1話

「ここはどこだ?」

気づいたら、俺は見知らぬ森の中にいた。


少し時間を遡る。

俺の名前は、谷岡雄一だ。普通の会社員だ。

2時間前、俺は小腹がすいたのでコンビニで飯を買おうとでかけていた。

そして、セブントゥエルブでおにぎりを3個買った。もちろん全部ツナマヨ。

事件が起きたのは、帰り道だった。

俺は、家へと帰っている途中、急に目の前がぼやけてきた。

そのまま、意識が途切れた。


そして、目が覚めたらここにいた―わけではなく、白い空間にいた。

周りを見渡しても白一面。

何をすればいいのか分からず、立ち尽くしていると、目の前に人が現れた。

いや、よく見ると女神か?

そこにいたのは、白い羽が生えた清楚なお姉さんだった。


「あの―」

「ここがどこか、知りたいんですよね?」

「はい。目が覚めたらここにいたので。」

「ここは転生してくる人達が来る場所です。

しかし、あなたを調べてみると、どうやら死んでいないようですね。」

「ここって死んだ人が来る場所なんですか?」

「普通はね。ただ、何かの偶然が重なって生きている状態で来てしまったようですね。」

「元の世界には戻れるんですか?あと、これって異世界転生ってやつですか?」

「よくわかったわね。今からあなたには、異世界に行ってもらうわ。」

「ひょっとして、これってチート能力はもらえますか?」

「夢を見ないでほしいわ。あなたには、ランダムで職業を与えるわ。」

「それって誰でも最初から与えられるやつじゃないですか!」

「言ったわよ、夢を見ないでほしいって。ほら、早く行きなさい」


そうして、今の状態である。

全く、あの女神は杜撰だな。

とにかく、前の世界で得た知識(ラノベ情報)を元に生き抜くしかないだろう。

試しに、それっぽい言葉を言ってみる。


「オープンステータス」


すると、目の前に画面が写った。






---------------

名前:ユウイチ

職業:見習いテイマーLv1


HP(体力):100/100

MP(魔力):50/50

DF(防御):30

ATK(攻撃):5

MDF(耐魔):30

SPD(速さ):10

LCK(運):10

KL(知識):50

-----

■■■:0

-----


固有スキル1:女神からの祝福

>情け程度で女神が与えたスキル。通常の1.5倍の経験値がもらえる。

固有スキル2:■■■テイム

>⚠情報が読み込めません。


装備:普通のパジャマ(上)(耐魔+15、防御+15)、普通のパジャマ(下)(耐魔+15、防御+15)、普通のメガネ(知識+50)

---------------






まあまあかな。

女神からも、一応スキルが与えられているみたいだ。

1.5倍の経験値は結構役に立ちそう。

しかし、少し気になることがあった。

固有スキル2の、情報がないのだ。

黒く塗りつぶされて見れない様になっている。

そして、ステータスのところにも黒く塗りつぶされているものがあった。

ま、後々わかるだろう。

そして、今の装備だと戦うことができない。

"攻撃"が5しかない。

何かを作れる、とかは無いのかな?

俺は、試しに木の枝を折り、その枝を持って「クラフトオープン」と言ってみた。

勘だよ?だけど、俺がそう唱えた瞬間、目の前に画面が写った。





---------------

クラフト:

木の槍(攻撃+25):木の枝x5

テイムの首輪(テイマー限定):ロープx3、木の枝x10

ロープ:ツルx2

---------------





なるほど、テイム能力もこの首輪を使うことで発動するのか。

とりあえず、俺は木の枝を集め、木のやりを作った。

その後、近くにあったツルを取り、それをロープに変えた。

そして、テイムの首輪を作ったところで、近くに魔物の気配がした。


「あれは.....スライムか?」

ペタペタと音が聞こえたので、これはスライムだなと思った。

しかし、実際に近づいてみてみると....


「これ、なにか違くないか?」




そこにいたのは、俺が知ってるスライムの5倍でかい、黒色のスライムだった。

いきなり強そうな魔物に会ったから、パニック状態になって、テイムの首輪を投げた。

もちろん効かないだろうと思っていたのだけれど...

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る