そういえば、なんでうつになったんだったかな?①

そういえば、なんでうつになったのか、書いていなかったなと思い、皆さんの創作のお役に立つかもと考え、筆を取ります。

過重労働というのはどこかで書いたかもしれないのですが、それは単なる引き金であって、病気を発症するに至る背景があったのです。


あれは数年前のことでした。

初めて管理職になり、正式に部下ができたのです。

その彼は20代前半で、本当に優秀でした。


その彼がある日、退職することにしましたと言ってきたのです。

何か私に落ち度があったのか、そうであれば改めると話したところ、

原因はネコ?さんではないと。


では、なぜ?と訊ねるとその彼は、私の知らないところでより上位の管理者からハラスメント受けていたというのです。それがどうしても耐えられなくなったと。


私は愕然としました。部下がハラスメントを受けていたのに、それに気が付かなかったと。初めての部下だっただけに、自分は気づいてあげられなかった。相談できるような関係を構築できていなかったと大きなショックを受けました。


こうした不幸な退職を繰り返すまいと思い、彼以外にもハラスメント被害を受けている若手がいるのではないかと、若手の社員全員(といっても10人くらいですが)と話をしてみたのです。


すると、上司や先輩とのコミュニケーションの問題、過重労働の問題、将来に対する不安、人間関係上のヒリツク摩擦などなど。まあ大量に組織の膿のような感情が出てくるんですよ。話をしている最中に泣き出す子までいました。

私はそれまで独立愚連隊のような働き方をしており、組織内の問題に全く気付いていなかったのですね。


今考えると、個々の悩みは大した問題じゃなかったような気もするんですが、当時私も過敏になっていたので、この職場を何とかしなきゃいかんと思い、色々とアクションを起こしたわけです。


職場の風通しを~とか、若手の育成の体制を~とか思いながら、直接の上司や経営陣にも提案書を出したりしたわけです。


その時の私の頭に合ったのは、『半沢直樹』ですね。


②につづきます。

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