第40話 話せば少し長くなるけど、心やすらかになるといいね
◇
例えばそうだな、時の勢いのままに身を任せれば、長続きしないことなんて多いだろう。
恋愛もそのうちの一つであり、ファーストコンタクトから畳み掛けると成功率が高い、あるいは傷が浅く済むので切り替えやすいのかもしれない。
私の場合はそうだな、相手のことを段々と好きになっていくような傾向にあるが、気付いたタイミング次第で取り返しのつかないケースもある。
今回の話がそうかもしれないね。
例えば前々回のように、合コンという出会いの空間であれば、その場の状況を判断し、二つの選択肢が出てくる。
一つ目の選択肢はそうだな、既に大勢が決していると判断し、中心から距離を置いて撤収の算段を立てる。
二つ目の選択肢はそうだね、互いに興味があると読んだら、即行動に移すだけのこと。
連絡先の交換、デートの約束をして翌日に改めて確認後、あとは二人の流れに身を任せて漂うってところだ。
こういうケースであれば、己のハートに火をつけるタイミングがわかりやすい。
では、合コンのようなケースに該当しない時はどうだ?
例えば……一人で飲んでました、気に入ったからボトルキープして通うようになりました、他のお客さんと仲良くなりました、よく話すようになりました……おおよそこんな感じの始まりかたで、飲み友が誕生する。
なお、ほぼ全員が酒飲んで酔っぱらってアホになっているため、あまりアテにしないほうがいい。
アテは酒のお供にしておけよな? HAHAHA!
そのうち仲良くなった飲み友の女性と一対一で話すようになる、連絡先も交換する、連絡する、会う機会が増えていき、いつものように飲んでいれば、なにかのきっかけで妙に距離感がバグる……そして一夜を共にする。
だいたいこんな感じの流れから、ハートに火が着いてもっと好きになり、さながら恋人のようになるのが定番だった。
この二つのケースにおいては、タイミングの違いこそはあるものの、私の中ではうまくいったパターンであろう。
もちろん、それ以上に敗北していることもお忘れなく。
よくある創作上の登場人物のようにはいかないからね? HAHAHA!
しかしだ、前回の話の最後に出てきた人物とはどうだったのか?
それについては、先に述べた後者のような始まりかたであった。
ある日、色々とトラブル続きで飲み屋難民と化した私は、新しく開拓した飲み屋を気に入り、通うようになれば根城の出来上がり。
そのうち他のお客さんとも仲良くなり、件の女性とも出会った時は、関西弁混じりのかわいいお姉さんと言う印象だったと思う。
今回はさ、少し長くなる話だからね、導入はこんな感じでいかがかな?───。
◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます