嫉妬狂いの冒険者、チーマ(チートMAX)な仲間達と真の戦いに挑む!

@kandoukei

プロローグ:何気ない嫉妬

 僕、リオス・エルトールは生まれながらの劣等者であった。村のみんなから弱いと嘲笑われた。だから、必死で強くなる為に修行や勉学に励んだ。

 でも、上には上がいる。僕の幼馴染たちがそうだ。

 幼馴染の魔法少女から

「本当、リオスって、駄目駄目ね。私が古代魔法と禁術を扱えるのに対して、あんたはまだ初級どころか、零級止まり。私が居なきゃ、駄目な奴なんだから。」

 頼れる兄貴分の喧嘩屋からは

「てめぇは頑丈さやガッツさやスタミナがある所は褒めてやる。だが、攻撃に耐え忍ぶだけで、力技が足りねえ。まぁ、もしもの時は俺に任せろ! 大事な弟分だからな、ガハハハハハ!」

 常識通の親友の剣士からは

「お前に刀は扱えねぇよ。良くても、包丁や短剣ナイフで獲物を捌けばいいんだ。まぁ、それでも、いいじゃねぇか。」

 心優しいお姉さんの修道女からは

「大丈夫、大丈夫。リオスの聖術が一条の光だけでも、私は信じてるから。リオスがやれば出来る子だって、よしよし。」

 可愛い妹分のクノイチからは

「お兄様の妖術は隠れるしか能がない。幻影で騙すことも、天変地異で大勢を殺す事は出来ない。それがお兄様の限界。」

 馬鹿にされ、憐れに思われ、無駄に優しくされた。

 それが許せなかった。

 僕はいずれ、幼馴染や村のみんなを見返したい。

 例え、強くなる為だったら、魔王や神、勇者さえ殺しても。

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