ワイン買ったけどあまりどうしよう…

スライム道

第1話

この日、私はワインを買った。

そうワインを買ったのだ。

つまみは、チーズ、それにアヒージョ、野菜のテリーヌ。

なんて事は無い。気合と根性で自作した料理とシンプルに楽しむためのチーズといったところだ。


その日は楽しくいただけた。

問題は次の日である。

ワインが半分ほど余っている。

何分1本丸々飲めるほどの酒が強いわけでもない。

だからワインと言うものは余ってしまうと困る。ちなみに色は赤だ。

これが白であれば魚介類や1部肉類などを多少の香り漬けとして酒蒸しにしたり、フランベするって言う一人暮らしの料理だからできる裏技をやるんだけれども、赤だとそれがなかなかに難しい。


なわけで、処分方法も処理方法を悩んでいると、どうやらスライムが湧いたらしい。

最近はネズミや蚊のようにスライムが終わることがしばし増えた。

水道に流していいから、特に外があるわけでもないんだけれども、なんでも長上魔法生物とかよくわかんねぇ問題らしいけど、それは上の大学とかに研究させれば良いのだ。


「ん?」


何やらフライパンに残るテリーヌ作るときに使った多少の赤ワインが反応しているらしい。

スライムが嬉々として不思議なダンスを踊っている。

こいつワイン好きなんだ。

つわけで、ワインぶっかけてみよう。


なんか、べろんべろんに酔っ払ったおっさんが出来あった感じがするわ。

もう半分ぐらいあげてもいいけどこれぐらいだったら飲めるわ。


実験終了ってことで下水に流した。

そしてそのまま俺はワインを煽っていた。


次の日に目が覚めると下水に流したはずのスライムが見えた。

同じ個体かはわからないが、排水溝から這い出てきたと思われる。


「んだよめんどくさいなぁ」


とりあえずネットで見ると、スライムが普通に飼ってもいいらしいってことでそのまま飼うことにした。

しかし、スライムには好みがあり、赤ワインしか飲まない。体だと知るのは後の祭り。

その日、から洋食ばかりになった。俺の腹は、ビールバラのようにどんどん太っていく未来が見えた。


ビーフシチュー

ステーキ

焼き野菜自家製ソースを添えて

マグロのムニエル

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