第4話飲み屋にて
「ビンビン刑事。今、帰りですか?。どうです、ちょっと一杯付き合いませんか?。」
捜査会議室から出て、エレベーターに乗り込んだ大畑は三上に声をかけられ当惑した。
「ビンビン刑事って俺のことですか?。」
「君、ビンビンって口癖でしょ。皆がビンビン刑事って呼んでるよ。」
「うわー。嬉しいです。カッコイイ呼び名ができて。ほら、昔の刑事ドラマみたいじゃないですか。」
「で?、飲みに行きます?。」
「もちろん。行かせていただきます。」
三上が連れて行ったのは高架下の焼き鳥屋。
狭い店内で押しくら饅頭するように席を確保してビールを注文した。
「うちの人怪捜査2課って、曲者ぞろいだから気を付けたほうがいいよ。」
「そうですか?。皆、僕にはニコニコしてくれて、いい人ばかりだと思いましたけど。」
「顔では笑ってるけど、心の中はね。そういうとこ気をつけないと、君、ここでやっていけないよ。まず、尾崎課長だけど、高卒で現場の鍛え上げ刑事で、ぬらりひょんの末裔だから、どこにだってスルッと入り込めちゃう。相棒は怪獣の玄武で、防御にたけ、水に強い。」
「そうなんですか。課長を怒らせないよう気を付けます。」
「岡村主任は以前はAVフィルムの監督をやっていたんだけどね、子供が出来てAVとは足を洗って、子供に自分の仕事を教えられる刑事に転職したそうですよ。主任の隣にいた座ってた巨乳で色っぽい女性は白狐が変化した姿で、能力は変化自在ですね。」
「凄く色っぽい人ですよね。美人だし。岡村主任、見かけに似合わず子供思いなんですね。」
「僕の隣にいた相棒は、カラス天狗で、飛べるし、剣の達人ですよ。」
「カッコいいですね。剣の使い手が相棒だなんて。」
「あと、豊田女史は口うるさいから気を付けて、彼女の相棒は朱雀で、火に強いし、復活します。」
「色黒でハンサムな大石君は、好青年ですよ。相棒はミヨというAIロボットですよ。」
「全く美しい女性にしか見えませんね。」
「足が速い吉川くんは、男気があって頼りになるし、相棒はシーサーでチョットいたずらだけど、運を良くしてくれますよ。」
「吉川さんも大石さんも二人してハンサムでカッコいいですよね。モテるだろうな。」
「あと、今は海外出張中の室町部長はエリートで、直ぐに部下の首を切るから、部長が来たら気を付けたほうがいいですよ。」
「刑事を辞めさせられたら、俺、引きこもっちゃいそうですよ。」
「それだったら室町部長のご機嫌をとっておいたほうが良いですよ。岡村主任みたいに。ごまの擦り方を覚えないと。」
「ごま摺りってやったことないんですよね。ごま団子よりみたらし団子のほうが好きだし。」
「君って室町部長の嫌いなタイプみたいだよね。」
「そんな事言わないで下さい。もう転職はこりごりなんです。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます