スーパー・ガマンティック『酒』・オブ・ザ・イヤー(SGOTY 2023)

Haika(ハイカ)

01 - 例の禁止生活をはじめたきっかけ🚫

 うん。

 タイトルもうどうしたらいいのか分からなくて、こんなのになっちゃった(笑)。



 ※ 本エッセイは、お酒がもたらす効果を悲観的に捉えるような意図はありません。また、他者への禁酒を促す事を目的としたものでもございません。

 あくまで一個人のチャレンジ記録、そしてその時の感想等を綴ったエッセイとなります。お酒は楽しくほどほどに。



 というわけで、スーパー・ガマンティック『酒』・オブ・ザ・イヤー2023。

 通称「SGOTYスゴティー2023」なんて、まるでその年のすごいお茶でも紹介するかのような略名になってしまいましたが、内容はタイトルにもある様にわたくしハイカ、昨年(2023年)はお酒一滴も飲まずに過ごしました。

 自主的に、それも世間様にずっと黙って、1年間酒禁止生活にチャレンジしていたのです。


 え? 酒飲まない自分には関係がない?

 そんなことを誰にも言わずにチャレンジしていて一体、何の意味がある? どうせ隠れてちびちび飲んでいたんじゃないの~?

 と思った方もいらっしゃるかもしれません。でもね、これには理由があるんです。


 というのも私、普段はお酒滅多に飲みません。

 だけど、お酒は強い方だと自負しています。飲める銘柄や種類は限られているけどね。

 辛口ビールやカクテル、ワインとかね。逆に日本酒やウィスキー類は苦手だけども。

 飲む頻度も月に1度、あるかないか程度です。飲みの機会に誘われた時くらい。でもって生中2、3杯飲んだくらいでは酔わないから、自分はお酒強い方だと思っているという。


「じゃあ、なおさら酒禁止生活する意味ないじゃん! もともと肝臓が強いガラなら!」と思った方。いやいや違うんですよ。

 実は酒強い人って、かえってアルコール依存症になりやすい、というのはご存じでしょうか?


 そもそも、人はお酒を飲むとどうなるのか?

 学者ではないのであまり詳しくはないのですが、調べたところによると、接種されたアルコールは体内で有毒なアセトアルデヒドへと分解され、そこから更に「脱水素酵素」という処理により、酢酸まで分解されて無毒化されるそうなんですね。ちょっと専門的な話でスミマセン。

 で、その処理を行ってくれるのがおなじみ「肝臓」で、その処理速度や頻度には、個人差があると。


 つまり、処理が遅い肝臓ほど体に毒素が溜まりやすいから、その毒素が血管を拡張させ、顔が赤くなったり頭が痛くなったりする。

 逆に、処理が早い肝臓ほど毒素が溜まらない分、顔が赤くなりにくい。

 お酒に強い人というのは、まさにその「後者」にあたるわけですね。


 では、なぜその酵素処理の早い「強い肝臓」もちの人が、アルコール依存症になりやすいのか? というと理由は単純明快で、

 飲んでも気持ち悪くならないから、ついつい飲み過ぎてしまう。

 そして、その酒を飲む楽しさから、だんだん逃れられなくなってしまう。これです。


 禁断症状として、アルコールを飲まないと手が震えだすとか、下手すりゃ幻覚が見えるようになるとか、よく「目に見えて現れるイメージ」があるかと思うんですけど、それも原因は体内のアルコール濃度が下がる事によって、自律神経が乱れるため。

 体がアルコールに慣れ過ぎてしまったせいで、今度はそれ無しでは生活できないという、俗に「アル中」という深刻なやつに陥ってしまうのです。

 だから酒に強い人ほど、常習飲酒で依存しがちであり、中毒には気を付けるべきだと。


 なので私のように、酒に強いと自負している人は本当に依存症ではないのか? というのを一度、ちゃんと確かめた方がいいのではないかと思いまして。

 その最も簡単な方法が、1年間お酒一滴も飲まずに過ごす、というチャレンジでした。

 2,3か月とかじゃなくて、「1年」ですよ? そこまでやるか!? と思うかもしれないけど、案外やってみないと分からない事って、あるかもしれませんから。


 ちなみに「酒禁止」と打っているのは、さすがに「アルコール完全遮断」というわけにはいかないからですね。

 コロナ渦からずーっとお世話になっているアルコール消毒液をはじめ、普段の食生活で大活躍の醤油、味醂みりん、そして料理酒 etc.。

 とにかく挙げだしたらキリがなく、そんな細かい所までアルコールとの断絶なんて、まず不可能です。ほとんどの料理が食べられなくなってしまう。

 なので、飲用として流通している「酒精(発酵エタノール)」のみ、禁止対象としました。


 で、結論からいうとわたくしハイカ、

 酒禁止生活、冒頭でお伝えしたSGOTYスゴティー2023、無事制覇する事ができたという経緯でございます。


「じゃあやっぱりあんたにとっては生ぬるい挑戦だったじゃねーか!」と思った方、ちょ、ちょっと待ってくださいな(汗)。

 その時の様子も、2024年になって解禁してからの様子も、あとでちゃんと教えますから。



 まずはなぜ、この事を2023年中誰にも言わずに、1人で黙ってチャレンジしていたのか。

 これが一番のキモです。次のコーナーにて説明致します。


【つづく】

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