第11話

進撃のWコウジ11


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「せいや、俺な、あらかじめ仕組まれた子供やねん。」


「粗品は前からやる子やと思っとったよ。」


「今から世界を救うわ。」


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「いや待て!粗品!東野さんが地上に王滅楽土を設立した事を、わしらすっかり忘れとったわー!」


「今からアマゾンで新薬に使える薬草を見つけ出すんや!」


「粗品!お前どこまでオモロいねん!涙が出てくるわ!」


「医学には薬の開発が必要なんやー!」


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「ついに特許料で一億円返済したのう!粗品!」


「脳が焼ける感覚が忘れられん!」


「パチンコくらいならいくらでも打っててええんやでー。」


「武豊さんの為にドバイで優秀なサラブレッドを仕入れてくる!」


「一億円では足らん!」


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「武さんの騎乗、ほんま、見事やったな。」


「せやな、せいや。俺は体の臓器全てを質入れしたから、せいやとももう今日限りや。」


「カバ成分オオメー!」


「やっぱりせいやのカバオ君は地球一おもろいな。」


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「俺の火葬は映画にしてくれ。頼んだぞ。せいや。」


「どこにそんな金があんねん!」


「吉本に製作委員会方式で作ってもらったらええやん。」


「どこの世界に自分の葬式の劇場版を所属してる会社にスポンサードしてもらう遺体がおんねん!」


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「せいや、あの世に行ってもコンビ組もうや!」


「粗品!俺は頑張って天国行くけど、粗品は多分無理や!あの世ではバラバラや!」


「そしたら俺は地獄で自作のせいやの声に似せたカバオ君の鳴き声を聞き続ける。」


「多分あの世にPCないやろ。」


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「カモンファンキーリップスー!」


「なんか南米で壮大な祭りがありましたな!ヒガシノリ!」


「今田さん、義足の調子はどうですか?」


「意のままや!最先端テクノロジー様様やで!」


「粗品の足貰っておけば良かったのに。」


「ヒガシノリ!」


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何度目かの次元の狭間を乗り越え、粗品は物理世界に舞い戻った。


「せいやー!粗品やー!もうお前よりカバオ君ウマなったぞー!」


「貴方があの伝説の…、粗品さん…!」


「お前せいやの子孫か?今西暦何年やねん。」


「レキ暦元年です。」


「一番被っちゃダメなやつ!」


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「カモンファンキーリップスももう1000年記念ですね!25代目ヒガシノリ!」


「そういう25代目今田幸治は吉本では俺の後輩なんやから敬語使えや。」


「お前初代よりタチ悪いな!」


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「粗品さんは結局天候を操り出したか。」


「せいやー!見えるかー!この台風の目におるのが粗品やー!何光年離れてても目視できるやろー!」


「粗品…、粗品…、聞こえますか…?カバオ君はまだまだ粗品には早いですよ…。」


「せいやー!」

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