第2話

進撃のWコウジ2


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「ヒガシノリ、今日はヒガシノリにお笑いの真髄を話したいんや。」


「ちょっと待ってくださいよ今田さん。ズボンが後前逆じゃないですか。」


「それどころちゃうねん!」


「いえ、一旦ズボンちゃんとしなきゃ聞きませんよ。」


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「お笑い芸人は笑わせてなんぼやろ?笑われたらあかんねん!」


「でもね、今田さん?なんかそういうのって良くないと思うんですよ。」


「せやろか?」


「はい。僕も昔はそう思ってましたけど、最近考えが変わりました。」


「さすがやな、ヒガシノリ!」


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「せやかて、お笑いの歴史に爪痕残したいやんか!わしら吉本序列ナンバー4とナンバー5やけど、向上心なくしたらあかんのちゃうかな?」


「今田さん、貴方はとっくの昔に吉本の序列ナンバー1ですよ。」


「ヒガシノリがそこまで言うならそうなんかなぁ?」


「はい。」



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「僕も今田さんも必死でのりお師匠追いかけました。今田さんはのりお師匠超えました。」


「ヒガシノリものりお師匠超えてるんか?」


「わかりませんが、超えてない気がします。」


「ヒガシノリは謙虚やなぁ!」


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「せやかて若手の子らに夢見せてやりたいねん!お笑い頑張ったらええ事いっぱいあるで、って言ってやりたいやんか!」


「今田さん、若手の子らはとっくに今田さんに教えて貰ってますよ。」


「何をや?」


「今田耕司というお笑い芸人の生き様をです。」


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「ヒガシノリがいると調子狂うわ。自分、いつからそんな悟ったようなことばかり言うようになってん!目ェ覚ませや!」


「今田さん、時代は移り変わるんです。」


「ヒガシノリがそこまで言うならそうなんかなぁ。」


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「せやな、カモンファンキーリップスの頃はワシら若かってんな。面白いこと言ってれば出世も出来たし給料も上がっててんな。」


「今田さんは何にお金つこうてはるんですか?」


「せやな、誰にも言うなよ?ワシな、皆んなの笑顔が見たいねん!」


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「お金を払って笑ってもらうんですか?」


「違うがな!なんてことを言うんねや!頭おかしいんか!」


「私はかつて白い悪魔と呼ばれた男ですよ?」


「すっかり忘れとったわ。」


「ふふふ。」


「錆びついとらんのぅ!」


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「ヒガシノリ、ワシらはもうお笑いジャンキーなんや。常に人を笑わせてないといられないんや!」


「最初に言ってたお笑いの真髄とはその事ですか?」


「何を言うて…、ハッ!」


「ふふふ。」


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「ヒガシノリは外さんのぅ!」


「今田さんも滑り知らずですよ。」


「ファンのみんなも待ってるやろうし、またラジオやりたいのぅ!」


「ふふふ。いいんですか?僕、ラジオでなら人の皮を脱ぎ捨てますよ?」


「望むところやでヒガシノリ!」

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