貴方は、すごい人。

寒い人でしょ?


優しさが、臭かったでしょ。高慢さが匂って。


突っ返されたって考えなしだし、

空っぽだったのに、


弱いうえに寒い人ってしたの。


ほんとつまらなくて、余裕のない私。


奥行とか、深さとか、高さとか、質とかより、

今しか見えなかったから、


暗くって窮屈そうだって貴方の世界も嫌ったの。


貴方には人生がないと思ってたの。

ずっと寒い人なワケないのに。


貴方は、ノーと言う。


ノー。

そうやっていつも、


臆病で繊細な貴方は幸せを守ってる。


その勇敢さは強さから全然遠いことじゃないのに、


弱いうえに寒い人ってしたの。


ほんとつまらなくて、余裕のない私。


大げさってことはないよ。   


守るためにゆるさないなんて、

どれだけ経ってできるだろう。

  

突然ジリって掠った芯が、焦がした点から


クリアに変わっていく。


再び、私が見据える貴方は

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