第3話苦悩

平岡はひまわりで働き始めた。

ここは、身体、知的、精神の3障がいの集まりだ。

作業は、金属部品の研磨。

突然叫びだす女の子に平岡は仰天した。平岡はひまわりが自分の居場所では無いと考えたが、働ける場所はここしかない。我慢した。

それから、2年働く事になる。

嫁さんは、早く転職して欲しいと言う。

しかし、仕事が無いのだ。

平岡は、日に日に焦って行く。そして、職業相談をすると、施設長から、

「あなたに、働ける能力はありません。ここで、頑張って下さい」

と、言われる始末。

そして、平岡は失意の余りに、睡眠薬を250錠飲み、救急車で運ばれた。

3日間入院した。

嫁さんは泣き、それ以降、転職を急かすことは無くなった。

一番、苦悩しているのは平岡自身だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る