異世界転生したら退魔師になってた〜なんかゲームの世界みたいだけど何にも知りません〜

龍流延焔

第1話




 ここは...何処だ?


 俺の意識が目覚めた時、最初に思ったことはこれだった。

 イマイチ現状が飲み込めないが、一先ずこれまでのことを整理してみよう。


 まず、俺は今20歳、大学生をしている。

 名前は蒼夜。苗字は別にいいか。


 確か、こうなる前は休日でデパートにでも買い物に行こうと思い家を出たはずだ。

 そして、歩道を歩いている時に、いきなり大型トラックが突っ込んで...き...て...


 ああー!!そうだ、そのまま俺は跳ねられたはずだ!あの時の感覚が正しいなら全身の骨が折れて、折れた骨がヤバイ所に刺さった感覚があったのも覚えてる。


 そう言えばあのトラック運転手、少ししか見えなかったが居眠り運転をしていたみたいだな。次会う事があったら顔面変形させてやる。


 いや、でも待てよ?そういう事なら俺は今死んでるはずだ。視覚や嗅覚、聴覚などの五感が働かないが、今こうして思考出来るだけの意識はある。つまり今は、所謂49日的な過程?俺、仏教じゃ無くて神道だしなぁ。つまり今は両親や兄妹が俺が守護神になれるように五十日祭をやっているということか?


 まあ、このまま閻魔様の前で地獄か天国かって裁かれる可能性もあるわけだが。


 ん?おかしいな。どんどん眠くなってくる。次目が覚めたら家族の守護神か?それとも閻魔...地蔵菩薩や薬師如来の目の前か?いや、最初だったら不動明王か。


 まあ、死んじまった以上どうしようもないし、なるようにしかならんな。





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「そう思っていた時期が俺にもあったよ。ちくしょう」


 はい、えー、まあ、あの後ね?意識を失ったんだけど、次目を覚ますと生まれたばかりの赤ちゃんになっていましたよ。ええ、はい。


 まあ、いわゆる転生というやつ。ネット小説でも国を問わずなんかよね。

 んで、俺が生まれ変わったのは天峰家。

 まあ、前世で言う華族とか名家みたいな感じみたい。召使の人とか多いし。

 あ、ちなみに今俺五歳で名前は前世と同じ蒼夜という名前をつけられた。五歳ともなると家族や召使に色々聞けるし、書斎に潜り込んで本なんかも読めるようになった。


 あと、俺が転生したこと世界、どうにも前世いたところと似ているようで違うらしい。

 まず、名前や家名で日本やそれに似た国なのはわかると思う。んで、前世と違うのは霊術や霊力があるという事。前世でいうところの魔法や魔力だな。文明レベルは同じ程度みたい。


 何故わかったのかと言えば、普通に聞けば答えてくれるし。そもそも俺が生まれた時に、父親がなんか俺に手をかざして光を当ててきたからだな。なんでも健康状態の確認や先天的な疾患が無いかどうかが分かるらしい。


 で、そこからはもうねテンプレどうりと言ってしまえばそれまでだが、数多の小説を参考に魔力操作...いや、この世界だと霊力操作か。それを行なってきた。

 幸いこの世界は儀式を経て霊力を感知するとかではなく、感知できるなら0歳からでも問題無く操れるので、俺は授乳やオムツの世話、睡眠以外の全てを捧げた訳だ。

 まあ、流石にそれは3歳くらいまでにしておいたけど。変な子を見る目で見られるのは嫌だ。

 

 その結果、五歳にしてとんでもない霊力量と操作能力を手に入れたわけだ。


「蒼夜ー!どこにいる!鍛錬を始めるぞ!」


 おっと、父さんが呼んでいる。昔を振り返るのはここまでだな。


「はーい!」


 あ、ちなみに父さんの名前は天峰蓮也てんほうれんや。母さんはゆいと言う名前らしい。二人とも顔面偏差値が高く、それを受け継いだ俺も当然顔面偏差値が高い。

 あと、さっき父さんが鍛錬と言っていたが、この世界霊術があるだけでなく、妖...所謂ファンタジーにお馴染みのモンスターがいる。で、それを祓い退治するのが陰陽師だの退魔師だのと呼ばれる存在だ。かく言う我が家も平安より前から続く祓いの家系であり。歴史が古く、本家ということもあり家格も最上位に近い。

 分家に関してはいるみたいだけど、他所と比べると数が少ないらしい。だけど、その分質は高いとかなんとか。まあ、正直言って前世小市民の俺には訳が分からないので、取り敢えず鍛えて妖に殺されないように強くなろうと思う。



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 父親の外見は結構ゴツくてイケメンです。髪色は黒、目は少し赤みがかってます。

 母親はクールな美人で髪色は青みがかった黒、目は青ですね。


 ちょっと設定変えて天峰家はかなり昔からあるふうにしました(陰陽師とかは平安あたりからなので天峰家は歴史的にそれより前からあります)

 

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