『DANDA』〜神獣と旅をする〜
ショウ
第1話 転生
俺は◻︎◻︎ ⚪︎⚪︎。
現役高校△年生だ。
今日発売のマンガを買うために本屋へ向かっている。
そういえばっ…
「今って何時だ?」
ふとスマートフォンの時計を見ると4時だった。
「急がなきゃ…」
今日は4時に駅に友達と待ち合わせて_____てた__を_______す約束をしていた。
裏路地を通ろう…
そこまで急ぐ必要はないけど今まで約束を破ったことのない俺からしたらできるだけ急ぐしかなかった。
方角はわかるのでなんとなく道を走っていた…
のだが…変に体が熱い。
そうだ…今俺殺されたんだ…。
背中を刺された。心臓だ。
こんな所で死んでは、すぐには発見されないだろう。
見つかったとしたらそれは腐り始めてる頃だ。
聴覚以外の感覚はほとんど役に立たない。
目も見えている気がしないし匂いもわからない…。
手は動かせないから冷たい地面を触っているのだけはわかる。
微かに人の足音が聞こえる。犯人の逃げる足音だ。
犯人の顔は見えなかった…。
絶対に………
呪ってやる…。
薄れゆく意識の中一生懸命、呪いの言葉らしき文字列を頭の中で唱えた。
流石俺…と言ったところだ、一瞬で察知した。
死んだ後に夢なんか見るわけない。
俺は転生したんだ。
目に飛び込んできた景色はおそらく木造の建築物の一室…と若い男女だ。
…なんとも言えない感情だ。
折角呪ったのに転生させてくれて感謝してる。
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