街灯
日暮
街灯
彼がその異変に気付いたのはその街に着いてすぐだった。
その日、彼は取引先との打ち合わせのため、出張でその地方都市にやってきていた。普段は他の人が赴くことが多かったが、今回はたまたま他の人の都合が合わなかったのだ。
慣れない出張に緊張はするものの、元々旅行は好きだったので、仕事の合間に見慣れぬ地域を体験できることは楽しみにしていた。
新幹線を乗り継いで二時間弱。普段暮らす所に比べると見劣りするものの、この辺りの地方では比較的規模の大きな街だった。
異常に気付いたのは、駅を出て訪問先まで徒歩で向かう途中だった。
なんだこりゃ?
真昼間だというのに煌々と街灯が点灯している。
最初は見間違いかと思った。何かの照り返しかと思い、角度を変えて見てみたりもした。だが、やはり街灯だ。街灯が灯っている。
彼は思わず首を傾げてしまうが、点灯している街灯はそれだけではなかった。見ると、その先の道路に等間隔で並ぶ街灯も全て灯りがついている。車道を挟んで反対側の歩道に目をやると、そちらも同じだった。
………え?なんで?
一つなら故障か?とも思うが、これだけの数となると、ただの故障でもなさそうだ。
不思議に思ったが、ただ佇んでいても答えが分かるはずもない。訪問先に伺う予定時間も迫っている。彼はその場をあとにし訪問先へと急いだ。
打ち合わせを終え、取引先の会社があるビルを出た時には、すでに陽が傾いていた。今回は一泊二日の出張だったため、駅近くのビジネスホテルを予約してある。行きの道を遡るように進む。
夕暮れの空は、淡い青と赤が混ざりあって、繊細なコントラストを東から西へ描いていた。なぜか昼間からついていた街灯の灯りも、薄暮の中では何の違和感もなく列をなしていた。
それを眺めながらぼんやりと歩いていた、その時。
街灯の灯りがふっと消えた。
………………え?
思わず立ち止まる。
それは当然のように起こった。まるで、夜が近付いたからこうなるのが自然なのだと言わんばかりに。
………いや、なんで?逆だろ?
彼には分からない。理解が追いつかない。
故障のため電気が切れた、というわけでもなさそうだ。なぜなら、またもや、立ち並ぶ街灯全てがそうなったのだから。
行き交う車のライトやビルやお店からこぼれる光、そういったもので照らされた夕暮れの街はそれほど暗くも感じない。それでもただの黒い影になった柱が点々と並ぶ光景は何か奇妙で、不気味でさえあった。
彼は呆然としていたが、相変わらずただそこに佇んでいてもなぜなのか分かるはずもない。そそくさとその場をあとにし、駅前の繁華街に逃げ込んだ。
なぜなんだろう?飲み屋に入ったあともつい街灯について考えてしまう。この市は昼間に街灯をつけて、夜は消すのか?
まさか。そんな妙な話があるか。どう考えても逆だろ。でも今の所それしか考えられない。それとも何かのイベントだろうか?
………でも、こんなイベントに何の意味が?ただ昼間の電気は無駄になり、夜間の灯りを減らし市民の危険を増やすだけじゃないのか。
いくら考えても堂々巡りになるばかりだ。飲み歩きがてら、土産物屋でもひやかしに行こうと思っていたが、外に出ると、またあの無機質な街灯が整列する光景を目にするかと思うとあまり出歩く気にならない。それでも、いつまでも飲み屋の一席を一人で占拠するのも気が引けて、とうとう店を出た。やはりどの街灯も灯りがない。
本当にどこもそうなのか、ふと気になって繁華街を抜けて細い道へ足を踏み入れた。駅前の賑やかさは遠のき、住宅地へ入り込む。このあたりまで来ると人通りもあまりなく、光源といえば家々の窓からのぞく灯りだけだった。足元はかなり暗い。
しかし、それでも街灯はついておらず、ただ夜の闇に静かに溶け込んでいる。さすがにこの状況で街灯の灯りがないともの寂しい印象だった。街灯も夜道の全てを照らしてくれるわけでもないが、行く先を点々と灯してくれるあの夜道の守護がないと、思いの外心もとない。
とそこで、さらにもう一つ、驚くものを見た。向こうから人が歩いてきたのだが、なんとその手には懐中電灯が握られていたのだ。小さな、だけど確かな丸い光が歩幅に合わせて歩いてくる。
気持ちは分かる。彼も懐中電灯でも持って歩いたら幾分かは安心して歩けるようになるだろうとは思う。思うが、そもそもなぜそんな事態に陥ってるんだ。街灯がないからだ。いや、ないだけならいい。あるのに灯りがついていないのだ。この現代において、それなりの街中で、懐中電灯を持ち歩くはめになるなんて誰が想像したろうか。
懐中電灯の持ち主はそれなりに年嵩のいったご老人だった。「おじいちゃん」といった形容がぴったりふさわしい佇まいで、どこか人の良さそうな感じがした。すれ違う際に会釈もしてくれた。思わず彼は声をかける。
「こんばんは」
「あ、どうも。こんばんは」
老人は快く答えてくれる。
「あの………懐中電灯…」
「あ、これですか?歳をとると、どうも、目も悪かなりますんで」
老人は照れくさそうに言った。その朗らかそうな様子に、彼もずっと疑問に思っていたことがつい口をついて出る。
「あの、私は今日、出張で初めてこの街に来たんですが、この街では昼間に街灯をつけて、夜に消すんですか?」
老人は不思議そうに首を傾げる。
「はあ………そうですな」
「どうしてなんでしょうか?」
「どうして、とは」
「何か理由があるんじゃないでしょうか?」
「さあ………そういえば、昔からそうだったかもしれませんな」
「昔から………。あの、なぜそうなったかご存知ですか?」
彼はいまいち要領を得ないような、どこかぼんやりしたような老人の返答に、少し苛立ち始めていた。しかしさすがにその苛立ちは表に出さないよう努めた。
「………?さて、よくわかりません」
「夜街灯がないと不便じゃないですか?」
「さあ、特に気にしたことはありません。なければないで気にならないものですよ。わしはもう歳なんで、こうして懐中電灯も持ち歩きますが」そう言って笑う。
どうも煮え切らない。彼は率直にそう思った。街中の街灯が、なぜか昼間につき、夜に消える。異常と言ってもいい状態なのに、なぜこんなに平然としていられるんだ?
老人と別れたあとも、首をひねりながら予約しておいたビジネスホテルまでの道のりを歩く。確かあの人は昔からこうだ、と言っていた。昔から、とはいつからなのだろう?きっと何か理由はあるはずだ。
翌日。ホテルをチェックアウトしその足で訪問先へと向かう。
やはり一夜明け、日が差す時間になると再び街灯が灯っている。夜にも関わらず街中の街灯の灯りがつかないのも充分不思議だが、昼間にはなぜかつくのはもっと不思議だ。故障だとしたら、かなり大規模で奇妙な故障だ。どうして、放っておかれているんだろう?
彼がそんなことをつらつらと考えつつ歩いていたら、いつの間にか訪問先の企業に着いていた。
いけない。とにかくまずは仕事に集中、集中。
彼は自分にそう言い聞かせ、腕時計を確認すると入口へ向かった。
相手の担当者とは二日間のやり取りのおかげか、少し打ち解けても来て、打ち合わせの後はしばし雑談で盛り上がった。そこで彼は街灯の件も持ち出してみた。
「ところで、この街ではちょっと変わった風習でもあるんでしょうか?」
相手は怪訝そうな顔をする。
「あ、ほら、街灯が………。」
相手もそこでようやく気付いたようだった。
「ああ、あれですか。なぜか昼間はついて夜は消える街灯」
「そうそうそれです」
「確かにちょっと変わってますよね。他のとこだとそんなこと無いみたいですよね」
「ええ。………あの、どうしてそうなったんでしょうか?」
「さあ………?私もこの辺りの生まれなんですが、ずっと前からもうああでしたね」
「何かそうなった理由でも………?」
相手は首を傾げながら同じような返事を繰り返した。
「さあ。特に知りません」
その様子は、まるで、そんなことは今まで気にする必要もなかったのだと言わんばかりだった。
これは一体どういうことなんだろう。せっかく打ち合わせも順調に終わったというのに、取引先の会社を出た彼は途方に暮れたような心持ちだった。
こんなに不可解なことが起きているのに。昨日出会った老人も、今日話した取引相手も、なぜあんな曖昧な反応だったんだ。
ちょっと奇妙な風習、文化がこの土地に根付いているとか、そんな次元じゃない。どこに夜は灯りはいらない、昼間にこそ欲しい、と思う人間がいるっていうんだ。人は基本的に昼行性の生き物だし、暗い所ではものもよく見えない。当然のことだ。なのに、なんで………。
帰りの電車までまだ少し時間がある。いつもならちょっと土産物でも見ていこうかと思う所だったが、今日の彼は違った。もう少し、もう少しだけ調べていこう。このままじゃもやもやは晴れないままだ。
少し検索してみた所、街灯は基本的に市役所や地域の土木事務所などが設置しているようだ。まずは市役所に連絡してみよう。
市のホームページを検索し、最も関係のありそうな生活管理課という所にまずは電話をかけてみる。二回ほどコール音がした後、応答があった。
「はい、〇〇市役所、生活管理課でございます」
「あ、どうも。突然すみません。あの、何というか………この街の街灯の件でお電話したんですけど………」
「街灯…ですか。市が設置したもので壊れたり破損したものがあったということでしょうか?」
「あ………いえ」
否定しそうになり、思わず口ごもる。壊れているといえば壊れているし、むしろ彼の常識からすると壊れているとしか言いようがないが…何せ、この街全体でその状態であるため、そう言い切ってしまっていいものかわからない。
「えっと、私は出張で昨日初めてこの街に来たんですが、ここでは昼間に街灯をつけて夜に消すんですか?」
「ええ、はい。そうですね」
「…あの、それっておかしくないですか?」
「はい?」
不思議そうに聞き返す職員。彼はかすかな苛立ちすら感じつつあった。
「普通は逆じゃないですか?」
「普通は、はあ」
「だってそんな街灯、役に立たないでしょう?なんでこんなことになってるんです?」
「なんでと言われましても………その、私には分かりかねます」
「………苦情が来たことは無いんですか?」
「ええ、そうですね。私の知る限りでは」
「………あの、街灯の設置に関しての担当の方はいらっしゃらないんですか?」
「あ、はい。少々お待ちください」そう言われたかと思うと呑気な保留音が聞こえ始めた。しかし、中々取り次ぎが終わらない。さっきまでのかすかな苛立ちはもはや明確に彼を蝕むものへと成り果てていた。
「もしもし」
電話口から聞こえる声は先ほどと変わらない。彼は思わず怒りを投げつけるような口調で返答してしまった。
「担当者を出して欲しいって言いましたよね!?」
「ええ、そうなのですが………街灯に関して明確な担当等はおらず、その場にいる職員が対応させて頂いております」
「………この市の今の街灯を最初に設置した時の職員さんは?」
「最初に………ですか…。…少々お待ちください」
そしてまた流れ出す保留音。先ほどよりもさらに待たされているようだ。彼には永遠にも思える時間。思わずスマホを投げつけそうになるのをこらえる。そしてようやくの返答。しかし、その声はやはり先ほどの声と変わりない。
「お待たせしました。あの、この市の今の街灯を最初に設置したのは相当の昔の事でして。当時の職員はもう残っていないようなのですが………」
この待ち時間から嫌な予感はしていたし、そもそも最初から無茶な事ではあるなと自分でもどこかで思っていた。ただ、一縷の望みに賭けてみずにいられなかったのだ。
彼は思わずため息をつくと、「分かりました」とだけ呟くように答えて電話を切った。もう、わざわざどこかに電話する気も起こらなかった。
何故だ。どうしてだ。彼は心の中で呟く。どうして誰もこの異様な光景を気にしている様子がないんだ。彼は落ち着きなく歩く。だが、特に目的地がある訳でもない。繁華街。住宅街。平日の昼間はどこも誰かしらの人がいる。だが誰も頭上の街灯には気を留めない。
ある大きい公園の側を通りがかった時、飛び出してきた子供とぶつかりそうになった。相手の子は「あ、ごめんなさい!」と頭を下げる。まだ小学校低学年ぐらいだろうか。大きな飾りが着いた髪飾りが特徴的な少女だった。見ると、学校帰りらしき子供達が何人か公園で遊んでいる。そのまま去ろうとする少女を「あ、ちょっと待って」と慌てて引き止める。
不思議そうにこちらを見上げる少女に「あのね、おじさん昨日初めてこの街に来たんだけど、ここの街灯って変じゃないかな?」と問いかける。このご時世、見ず知らずの少女に声をかけることが危ういのは分かっていた。だがそれでも、この焦燥をすぐにでも解消したいという渇望には耐えきれなかった。
しかし今までの人々の反応からして、この少女も結局は同じなのかもしれないが………。失望しないよう内心でそう予防線を張っていた彼だったが、しかし返ってきたのは予想外の返事だった。
「そう!そうなの!おじさんもそう思う!?」
驚きで丸く見開いた目で彼を見上げる少女。
「パパやママも、学校のみんなもぜんぜんそう思わないらしいんだけど、わたしはへんだと思う!」
「………!君もそうなのか!?俺もそう思うんだよ」
「うん!くらくなってからついた方が、ぜったい、いい!」
先ほどまでの苛立ちが不思議と消えていく。まるで少女の無邪気な声に溶かされていくようだ。
彼は嬉しかった。この街に来てから、初めて自分と思いを同じくする相手に出会った。目の前で語り続ける少女も心なしか嬉しそうだった。二人はこの短い間だけでもお互い通じ合っているのを感じていた。
「こら!何やってるの!?」
突如、そんな金切り声が響くと、彼とそう歳の変わらなそうな女性が慌てて走り寄ってきた。
彼女は不審そうに彼を眺めたかと思うと、「どなたですか?」と、警戒心を隠そうともしない声色で尋ねた。
彼が慌てて口を開こうとすると、少女が先回りして助け舟を出してくれた。
「ママ、この人はわるい人じゃないよ!」
「あなたから話しかけたの!?知らない人に話しかけたりついて行っちゃダメだって言ったじゃない!行くわよ」
そう言うと少女の手を引き、彼に向かって「すみませんでした」と形ばかりの謝罪をしながら歩き去って行く。少女はちらりと彼の方を心配そうに見やったが、結局母親に連れられて行ってしまった。
このご時世に危ないことをしている自覚はあったし、母親の反応がどうであれ、あの少女が親と共に去る事自体は何もおかしいことではない。
しかし、その場に立ち尽くす彼の元には虚しさが残された。
なぜ。
どうして。
歩く彼の頭上では、今も白昼堂々と街灯が灯っている。こんな狂った事が起こっているのに。
なぜ誰もそれも疑問に思わない?
行き交う車のドライバー。ゆっくり穏やかに歩き去る老人。楽しそうに過ぎ去る若者。はしゃぎながら通り過ぎる子供達。
こんなに大勢の人々が周囲にいるというのに、焼け焦げるような焦燥を抱くのは自分一人だけなのか。
髪飾りの少女のような、貴重な同胞も、せっかく出会えてもすぐに道を分たれるのか。
いや、そもそも狂っているのは本当にこの街灯なのか?この街なのか?
本当に狂っているのは、自分なのか?
これは当たり前の事だったのだろうか。なぜか自分一人、今まで気付かなかったのか?
いや!そんなはずない。こんな光景、今まで見た事がなかった。彼の出身地でも、住んだ事のある所でも。やはり、狂っているのはこの街の方だ!
………だけど本当に?本当にそうだったのだろうか。今まで自分は何を見てきたのだろう。普段目にしているはずのものでも、意識に上らず、ふとした時に改めて気付くなど、よくある事だ。自分も今まで、周りを本当には理解していなかっただけなのか。自分を取り巻く世界の、本当の姿に気付かなかっただけなのか?
自分の記憶にすら確信が持てなくなっていく。今まで自分が信じてきた………いや、信じるまでもなく、当たり前だった観念が、水に落とした角砂糖のように脆く溶けて消えてゆくようだった。
後に残されたものは、不安と焦燥。梅雨時の嫌な湿気のようにじわりとまとわりついて離れない。
それらを振り払うように彼はすぐそばを歩いていた若者に声をかける。
「あの、街灯について聞きたいんですが、あれ、おかしいとは思わないんですか?」
相手は困惑した様子で「はっ?」と不思議そうにこちらを見返してくる。
「街灯です、街灯。私は今日初めてこの街に来たんですが、おかしいじゃないですか。昼間はついてて夜はついてないなんて」
「はあ………」
必死に説明しても、全く響いた様子がない。彼が諦めて口をつぐむと、若者はそそくさとその場を離れていった。
その後も、道行く人々に手当たり次第声をかけたが、皆似たような反応だった。不安も、焦燥も、孤独も、増してゆく。すると
「ちょっといいですか?」
逆に声をかけられた。救いを求めるような気持ちで振り返ると、そこに立っていたのは警官と思しき二人だった。
「あの、この辺りで通行人に片っ端から不審な問い掛けを繰り返す人がいるとの通報があったのですが………」
彼は大きく一息をつくと、駅ビル内の休憩スペースの椅子に腰を下ろした。全速力で走った後の疲労がどっと襲いかかる。流れ続ける汗がひどく不快だった。
警官に呼び止められた後、怖くなり、思わず逃げてしまった。向こうも、後ろから呼びかけてはいたが、深追いしようとはしなかったようだ。まだ何か犯罪をしでかした訳でもなし、しばらくしたら街の不審者情報に載せられるぐらいで済むだろう。
それに、あのまま応じていたとしても、話が通じるとも思えなかった。頭のおかしい奴として扱われるだけだ。
この街の人々と彼との間には、同じ人間同士でも彼岸と此岸ほどの違いがある。この二日間で彼は嫌というほどそれを体感した。
もう帰ろう。もうすぐ帰りの電車の時間だ。バッグからIC乗車券を取り出し、お守りのように握りしめる。
改札に向かう途中、ふと目をやると、壁の一面ほぼ全てがガラス窓になっている一角があった。そこからはこの街がよく見渡せた。
すでに日は暮れかけ、不吉なほどに赤い夕日に街は照らされている。元々街灯に灯っていた灯りが、一つ、また一つと消えてゆく。
その光景に、背骨を伝うような寒気を覚えた。
この街では、これが普通の光景だ。これが日常なのだ。ほとんど誰もそれに疑問を持たない。
しかし今や彼にはわからない。どちらが異常なのだろう。もしかして、狂い始めたのは、狂っているのは、自分の方なのか。
これから帰る先。自分が住んでいる街。そこでは街灯はどうなっているのだろう。どうなっていただろう。
彼は何もできず、目の前に横たわる巨大な怪物のような街の前に、ただ佇んでいた。
街灯 日暮 @higure_012
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