第四章 そして伝説へ

2024年06月03日(反省を促すお祈り)

 靖国神社に落書きと粗相をする中国人が話題になっていた。色んな人が怒りの感情で反応しているのを見て、気持ちは分かるけど罰したところで反省はしないと思った。


 どうするのが正解か?


 英霊様たちが怒っているというのは正しい認識か?英霊様たちを侮辱されて、怒るのは正しいのか?戦争は何故起こるのか?争いは何故起こるのか?戦争で散った英霊様は、死んで何を思ったのか?


 私の考えでは、英霊様たちは怒っていない。むしろ、騒ぎ立て怒りの感情で相手を処罰しろと言っている人たちを心配している。

「そんな事をしたら戦争になる。また、悲惨な戦争を起こすのか?私たちの様な英霊を生み出すのか?」

 そう言われている気がした。だが、英霊様たちを侮辱されて怒る気持ちをどうすれば良いのか?それは、正しい感情だ。先祖をバカにされて笑って居られるほど、私も人間が出来ていない。


 だから、英霊様たちに裁きを委ねることにした。


「英霊様たち、私は彼の行動が許せません。どうか彼が反省するまでの間、悪夢を見させてください」

 私は、手を合わせ靖国神社を思い浮かべながら、そうお祈りした。祈った内容は呪いの類だが、事故に会えとか、不幸になれではなく悪夢なのがポイントである。人を呪わば穴二つ。

 呪詛返しされても問題が無いような内容にしておいた。そして、反省すれば許されるのもポイントだ。呪詛返しの解除方法にもなるからだ。


 そして、悪夢の内容だが、自分が見ても問題ないが、相手が見たら不気味なものにしてみた。たぶん彼はマフティーダンスなど知らないだろう。

 カボチャ頭の全身黒タイツの男性が、大勢でMPが減りそうなダンスを踊りながら迫ってくる。そんな悪夢を見せて欲しいと願った。当然のように「反省しろ反省しろ反省しろ」と声が鳴り響く。


 私は、この悪夢を見ても笑って要られる。だが、彼はどうだろうか?


 きっと恐怖に駆られる事だろう。反省するまで、彼はカボチャ頭の黒タイツの男性の夢を見続けるだろう。


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