2024年04月27日(奥入瀬渓流)
今日は、青森県十和田市の奥入瀬渓流に行く事にした。理由は双子からの要望だった。
「「父様、今日は奥入瀬渓流の竜神を復活させに行きます。連れて行ってください」」
双子を始めて外に出す時が来てしまった。身元不明の双子を知り合いに見られた時、なんと言い訳すれば良いのか、考えたが答えは無かった。まあ、見られた時に考えよう。神様が知恵を貸してくれるはずだ。
『というか、責任を取って欲しい』
私は双子を車に乗せて奥入瀬渓流に行った。ちなみに、双子はいつも巫女の様な白い服を着ていた。服装に関しては見られた時はコスプレだと言えば分かってもらえるだろう。コスプレ文化に感謝だ。
だが、名前をどうするべきか、生まれて数日経つが名前を決めかねていた。天照様と私の子だ。女の子は太陽に関した名前にしようと思った。男の子は月に関した名前にしたいなと思っていた。
「女の子は、
「良いぞ」
神様の許可も貰ったので、日巫女と月夜と呼ぶことにした。この二人が日月神事に出てくる天使様だ。二人で日月の神だ。これから、二人が世界を救っていく。そう思うと複雑な気分だ。
危険な事になったりしないか?否定的な意見を言われて落ち込まないか?心配事ばかりだった。
「大丈夫じゃ、妾が守っておる」
「ワシもおるぞ」
「私も居るし」
「「「ワが守る」」」(私が守る)
「「「天皇陛下をお守りします」」」
天照様、八幡様、豊受様、ご先祖様、英霊の皆様が言ってくれた。
「「私は大丈夫、どんな奇跡だって起こせるよ」」
双子は笑顔で言ってきた。二人とも美男美女でモデル体型、私の血が混ざっているとは思えないほどの美形だった。神様の血が濃いのだろう。そう思う事にした。
奥入瀬渓流に着くと、私は名所となっている場所を回って、XとInstagramように写真と動画を撮影した。見どころはもののけ姫に出てくるような森の木々や苔むした岩や倒木である。ジブリの世界に来たかのような非現実的な光景が見どころだ。
『静かな空間で、鳥のさえずりと川のせせらぎしか聞こえない世界』
自然の有るがままの姿に感動した。双子と一緒に歩いていると不思議な事に気が付いた。誰も双子の姿を認識していないのだ。
「日巫女と月夜は、他人には見えないの?」
「「違うよ、見えているけど認識していないだけだよ」」
「どうやっているの?」
「「私はあなたであり、その他大勢でもある。それを認識して私は私を見てみない振りをしているだけだよ」」
なんか、よくわからんが他人の目を気にする必要は無いらしい。
「「父様、この場所」」
双子は奥入瀬渓流の中間地点でそう言った。私は立ち止まって双子に聞いた。
「ここに何があるの?」
「「龍の心臓」」
「ふむ」
「「ここで、天地の行をして」」
「え?私が?」
「「そう、父様と一緒に私もするから」」
「二人だけで良いんじゃない?」
私も救世主ではあるが、双子の方が格上だ。私がする意味は無いと思っていた。
「「ダメ!三人一緒じゃないと意味が無い!」」
双子は必死に行ってきた。日月神事の三位一体、日月の神と私が一緒にやる事が大事らしい。
「分かった。やるよ」
私は、目を瞑りサードアイを見開くために、ピラミッドをイメージした。神棚の前でやるときと違い、なかなか集中できなかったが、何とかサードアイの瞼を上げてピラミッドを見ることが出来た。
次に地の力を集めた。川を流れ海に入り山を越え森を超えて地球を一周して私の元に戻ってくる。その力を合掌した手に集める。そして、次は宇宙に意識を向けて、星々を巡り銀河を超えて太陽を一周し、私の手に戻る。
『集めたエネルギーを木々と川に捧げた』
軽い地震が起きた。震度は1ぐらいのものだろう。だが、奥入瀬渓流の水龍は目覚めた。目を開くと、奥入瀬渓流は光り輝いていた。
「「これで、十和田湖は大丈夫。終末の日が来ても噴火はしない」」
「?終末の日に噴火する予定だったの?」
「「うん、龍が眠ったままの山は、終末の日に噴火する。地上の殆どの場所は人が住めなくなる。父様がした事を他の場所では別の救世主が行っている。だから、終末の日、日本は安全な場所になるんだよ」」
双子から、衝撃の事実を聞いた。
「では、富士山を鎮めるのは誰が?」
「「誰ではないよ。みんなが祈らなければ、噴火する。父様は知っているでしょう?終末を回避するには全人類の祈りが必要だって」」
「そうだった。だから、私一人が行っても意味は無いのか……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます