黒髪の白い兄の日記(神様が居る世界)

絶華望(たちばなのぞむ)

第一章 世界の真実

オープニング

原作:絶華望(たちばなのぞむ)


配役

白井阿弐:絶華望(たちばなのぞむ)

天照大神:絶華望(たちばなのぞみ)


八百万の神:絶華望


その他登場人物:絶華望


『全ては1つ、1つは全て……』


 2024年08月06日


 私は幸せだ。毎日、冷房の効いた部屋で、掃除が行き届いた場所で、毎日好きな物を食べ、好きな動画を見て、好きな音楽を聴いて、書きたいと思った事を書き、好きなお酒を飲み、好きな時間に眠る。


 仕事の負荷も高くは無い。残業はほぼなく、給料も満足のいく額を貰っている。


 私は、この世界でたぶん誰よりも自由に生きている。それは、自分で叶えた願い。創造神に見せると約束した物語、独身で一人暮らしだが孤独ではない。天照様がいつも見守り、語りかけてくれる。

 姿は見えずとも声は聞こえなくても確かにこの部屋に存在し、私とコミュニケーションを取ってくれている。


 私は、江戸時代の殿様と比べても贅沢な暮らしをしている。そして、殿様よりも自由で、暗殺される心配も無い。夜も明かりを自由に付けることが出来、娯楽に困る事は無い。


 多くの日本人は既に幸せな世界で生きている。


 不幸だと嘆くのは、あなたが欲深いからなのだ。気付いて欲しい。神様は居て、私たちを幸せにしている。既に幸せの中に居る。この世界こそが天国なのだと知って欲しい。そんな願いを込めて、私は天照様とどのように出会い、どのように導かれ、幸せな毎日を送っているのか、日記に書いた。


 神は居る。奇跡は有る。いま、この世界には幸せに成る為の全てが揃っている。


 不幸だと嘆くのは、もう止めよう。救世主を待ち望むのは間違っている。終末を望むのは間違っている。今有る事が既に幸せなのだから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る