第10話 異能の双子と神の宝 2
「
「
「
「た、たしかに矢の狙いを外したことはないし、太刀はわが手のように使いこなせる。だか、それは稽古したからだ」
「稽古する前から。
「まぁ、そうだな。生まれついて武の才があると、父上も言われた、、、」
「
「それは悪いことなのか?おまえが心配するほど?」
「
今度は
「強く。こころを強くしていてくれ。どんな太刀も捻じ伏せるほど。強く!」
「わかった。心を強く持つ」普段大きな声を出すこともない
「もうすぐ、わたしたちは離れてることになる。
「それも夢でみたのか?」
「いや、三輪の森で黒い影たちが相談しているのを聞いたんだ。蛍が聞いて教えてくれた」
「三輪の森?神の場所じゃないか。人は誰も入れないんだろう?」三輪山は山そのものが神と言われ、神に仕える神官が定められた日に入ることができる。
「誰も来ない場所だから、誰にも聞かれる心配がないんだ。
あの者たちが何者かはわからない。だがわたしたちはもう、いつもお互いを助け合える場所にはいられない」
「こころ強く在るよ。誓う。だから。だから、おまえもちゃんと」
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