熱中できることがないという人へ
山谷灘尾
第1話 熱中することが何もないという人へ、愛のメッセージ
私は何でも熱中してしまうタイプなので、料理、語学、ゲージツ、デジタル、音楽、歴史、科学、旅行、グルメ、街歩き、映画、色々、ある。最近はケーキも作っている。
おかげさまで売れないゲージツ家で、社会人入学して美大生だ。書道は小さい時からやって師範だし、漫画家の友達がいる。画家はもちろん。
熱中できることが何もない、という人が多いみたいなので、ヒントを書くことにする。一番手取り早いのは本能に近いところからやるというのはどうだろう。人間の最大欲求。特に食欲と性欲は手がつけやすい。
中でもクリエイティブなのは性欲エリアだと思う。もちろん料理や食文化へ行ってもいいけど、取り立てて面白いから今回は、性欲、即ちエロ分野で書いておく。
今では余りないが、少し前はAV DVDが大量に売っている店があった。そういう店に入るといかにその世界が豊穣に満ちているかが驚きである。女子高生もの、人妻もの、フェチもの、盗撮系、乱交もの、アスリート、ナース、キャビンアテンダント、etc。これほどあると買う目的では無くて、その世界を堪能し、世の中の広さを確認する機会となる。今でも大都会にはあるので、一度訪問されてはいかがだろう。
エロといえば、最近のAVは詰まらない。あれはエロでは無くて、単なる下半身への刺激物であり、熱中できない。大抵は環境音楽みたいに鑑賞することになるし、運動速度が激しすぎてノレない。それなら今世紀初頭くらいのAV作品の方がまだノレる。ハードロックやヘビメタでもヘタなバンドがただうるさいのと同じだ。メタリカやガンズアンドローゼズでもスローバラードは甘美だ。
最近エロいと感じるのはむしろグラビアアイドルが主演しているイメビの方だ。制限がかかるのでギリギリを狙うところが特にいい。エロとは想像力であるので、
「この薄い布のこの突起はもしかして」
などと想像するだけで楽しいこと絶大だ。或いはAmazonで、昭和のころに出版されたエロ本を検索するといい。家族に見つかりたくなければ、コンビニ渡し、という手がある。
あと、官能小説も捨てがたい。この間あるセクシー女優の告白で、「足指の間を攻められると絶大に感じる」という記事があったが、あれはエロ大賞だった。
最後に、このようなエロを熱中対象にしてしまうと、
「ポルノ中毒になるのでは」
という危惧を持たれている方に言いたい。熱中と中毒は紙一重で同種だ。だから私は毎日アクリルでcanvasや紙に作品を描いて絵の具まみれになっているのだ。中毒覚悟してこそ、熱中時代だ。
つづく
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