春雨の蕗の葉の上置く露の ころろころろと 


 春雨はるさめふきの葉の上置くつゆの ころろころろと伝う茎かな


 本歌ほんかは、今書いている小説、


「木居宣長 町医者ばなし~源氏物語奇譚~」

https://kakuyomu.jp/works/16817330668594687010

に登場させた、源氏物語(歌人 伊勢の古歌がオリジナルとも言われている)から引用した歌、

空蝉うつせみの はにおく露の 木隠れて 

 しのびしのびに ぬるる袖かな」


 でございます。


 ここ数日、ずっとこの歌の事ばかり考えていたせいか、雨の夕方、ふきの葉の上につゆが置かれているのを見て、こんな歌を思いつきました。



2024/3/29


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