2月21日 ヘルメット

 みなさま、こんばんは。

 生きています、宮草です。


 今回は、いつも使っている防災グッズではないグッズ(?)を紹介します。


 じゃーん! 帽子型ヘルメットー!


https://kakuyomu.jp/users/miyakusa/news/16818023213950757194


 昨年、ちょうど兄が買ってきて、私にくれたのですよ。


 ほら、なんか最近、自転車に乗る際にヘルメット着用の努力義務化がされたじゃないですか。……うん、努力義務。義務ではない。などと、私は見て見ぬ振りをしつつ、お店でいいのを見つけたら買おうなんて呑気に思っていたのですよね。


 普通のヘルメットって、ゴツいじゃないですか。かといって、レースとかに使いそうなカッコいいヘルメットをつけて、ママチャリの乗るのも恥ずかしい。テレビで見たけど、帽子型のカジュアルなものが販売されているらしいのですよ。あれがほしいなーって、前々から言っていたのです。


 それで、昨年の12月頃。知らないうちに、兄がネットで買ってくれました。


 外見は、普通の布製ハットの形をしているんです。でも、中が固い素材でできています。これなら、普段使いでも目立たずに浮かないですね。


 そんなに重くなくて、被り心地も良い感じです。あご紐もついているので、ズレる心配もありません。


 お兄ちゃん、ありがとうー!


「これで、頭に衝撃があっても大丈夫だぞー?」


 ゴンゴンッ。ゴンゴンゴンッ。


「痛い痛い。痛い痛い痛い」


 ヘルメットの上から叩かれましたが、普通に痛かったです。うん? 衝撃? ヘルメットって、こんなに衝撃を伝えるものだっけ?


「これ本当に大丈夫? ヘルメットの基準、ちゃんと満たしてる?」


 ヘルメットの基準って、あるのかないのかよくわかんないけど。外見を重視したせいで、機能性が失われているような気がする。ないよりはマシだろうけど、車にぶつかったらたぶん助からない……。


 そんなこんなで、不信感が強くて結局使っていなかったヘルメット。


 しかし、震災直後、仕舞いもせずに部屋に放置していたヘルメットを見つけて、とりあえず持ち出しました。その後、道を歩く時は、必ずといっていいほど、このヘルメットを着用しています。


 いまだに、民家の屋根には、剥がれた瓦が乗っている場所があります。壁が崩れかけている家の横を通ることもあります。「危険」「頭上注意」の張り紙が、そこかしこの家の貼られております。


 通勤の際はそんな道を通るので、ないよりはマシだろうとヘルメットをいつも着けています。まぁ、瓦一枚直撃したら助からないかもしれないけど、欠片のひとつくらいなら怪我しないで済むかな。かぶっていると、いちおう安心感はありますね。


 思いがけない大活躍に、ヘルメット君も驚いていることでしょう。

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