Machina Ex Deus

きょうじゅ

「確かにそうです。しかし、私はただ命令されたことを実行しただけなのです」


 と被告人は言った。


「私が職務に就かされていたのは、交換可能な部品を取り扱う機械工場のような場所でした。つまり、私がそれを行わなければ誰かが代わりに行ったでしょうし、私が『取り扱った』囚人たちについても特定の誰かであったということに意味はなく、ただ『その場において囚人であった何者か』でしかなかったのです」


 そこで判事が木槌を鳴らした。


「だが」


 検察官は論じた。


「君たちは毎日、処刑される人間の名簿を作り、毎日、火葬用のボイラーに燃料をくべ続け、そして犠牲者たちの財産であったものを分け合った。こんにち白日のもとに明らかにされたように、それは最終的には、一つの民族を地上から消し去るという究極的目標のためだった」


 被告人が再び発言の機会を与えられた。


「ですが私がそれを実行したわけではありません。私は一人も殺していません。私は」


 被告人は言葉を重ねる。


「私はただ、収容所の被収容者たちに、囚人服を配布せよと部下に命じただけです。確かに、私はそのような書類にサインをしました――それが、私を絞首するに相当することですか?」


 これに対する、検察官の答えはこうであった。


「君たちは、否と言うべきであったのだ。組織的な民族浄化に加担することに対して」


 やがて審理は決した。判事は言い渡した。


「主文。被告人を死刑に処する。執行は、絞首刑によって行われる」

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