無頼航路 ~農奴少年、多元世界《マルチバース》を垣間見たら、重力《しがらみ》断って星の海へ~

藤木 秋水

1章 管理社会から飛び発て

第1話 子供には無限の可能性があるらしい(1)

前置き


 地球人類のいう西暦の終わり頃、母なる星は破滅的資源の枯渇と環境破壊により、文明の揺り籠どころか生物の生存すら困難な場所へと変わり果てていた。海洋、大地、大気が尽く汚染され、負の循環は地球環境の隅々までを容赦なく責め立てた。


 人類発による、第六の大量絶滅だ。

 人類は地球史に短くも深い痕跡のみを残し、消え去るのを待つだけの罪囚となり果てた。


 その罪を肩代わりしたのが星間連盟。はるかな銀河から訪れて、救いの手を差し伸べた、偉大な兄弟たちである。

 彼らの手を取った地球人類は、宇宙生活に適応する知識と訓練を与えられ、瞬く間に銀河へ広がった。


 星間連盟、そして他の星団国家にも登録される”テラ人”の誕生である。

 テラとは地球を指す旧い言葉であり、今や航路も失われた発祥の地への郷愁が籠められている。


 【テラ人の初等教育における公民の教科書より抜粋】


~ ~ ~ ~


 テラ人とは星団国家各地の一次産業惑星で、小作人に多い人種である。

 適応環境下では耐久性に優れ、繁殖期も存在しないため人口増加し易い。


 7進法、12進法といった彼らの母星に由来する数理哲学や、独自言語を含む排他性が強い文化傾向を持つが、寛容をもって無視すれば性格は比較的良性で素朴。

 扱い易さから惑星開拓の拡張キットとして、安定した人気がある。


 知性化——星団国家への服従——と宇宙適応——OG環境・閉所生活での抗たん性——への遺伝子改造は完了済みだが、生存期間は原生生物のままであるため、不老化種族が飼育する際には追加投資が必要となる。


 【銀河百科事典”大銀林”より、テラ人の頁から抜粋】


~ ~ ~ ~


 農業惑星【労働1368】は恒星との距離が適正よりも僅かに近いらしく、惑星改造を終えた今でも、日中午後になると気温は40℃にまで上昇した。これは主に一次産業に従事する入植テラ人のみならず、平均的な知的生命の適応環境からはやや外れる。

 テラ人は気温が上がり切らない早朝から午前中の間に農作業を行い、午後からは工場での加工作業が主となるよう、分業で対応していた。


 末端の小作人の子弟は午前中の作業効率を少しでも上げるため、労働適齢期前から農業に従事し、午後から宵の口にかけて学校で教育を受けた。9年間の義務教育で適性が見出されれば、農業以外の生業へ割り振られるチャンスがあったため、子供たちは学校で実績を残すことに注力する。

 特に最終学年では年齢も14~15となって肉体的に出来上がりつつあり、記録会での成績が即、進路に結び付く事も多く、躍起になる生徒が多かった。


 ただ一人、シン・ミューラを除いては。

 彼は孤児であり、自治体の補助金で生活しているため、義務教育の終了後は直ちに小作人となり、利用した金額を補填せねばならなかった。

 なので、万事諦め、覇気のない振る舞いになる。


 少年の頃であれば外見の美醜にそこまでの差は出ない筈だが、彼がまとう諦念は陰気な雰囲気を醸し出し、黒色の髪と合わさっていかにも人好きがしない。

 これが運動部などで好成績を収め、自治体の警察部門や星系軍の訓練所への推薦を狙っている者たちの目には、まったくよく映らない。


 今日も運動の時間中、シンは邪魔にならないようトラックを遅れて走り、最低ランクの必要距離を稼いで終わろうとしている。と、評価稼ぎに長距離を走っているトップ層の目に留まり、後ろから突き飛ばされた。更に何人かに踏みつけられ、呻く。

 屋内施設とは言え、半袖短パンでこの仕打ちはきつかった。剥き出しの膝は倒れざまに擦れて肌が破れ、血が滲んだ。


 どうもシンはテラ人の中でもM系と呼ばれる、肉体的には平均的な人種らしい。白い肌に筋骨隆々としたA系や、黒い肌でしなやかな肉体をもつN系と違い、身体的に劣った者として軽んじられているフシがあった。

 保健室で簡単な治療を受けると、割腹の良い女校医は困った顔をして言ったものだった。


「みんな敏感な時期だから、あまり目立たないようにね?」


 こっちは目立たないようにしているんだ、そう言わないだけの空気は読める。

 夕日の射す教室へ戻ると次の授業が始まっていた。担当の教諭が苦々しい顔をしている。何があったのか、察している表情だった。


「……お前たち、デリケートな時期ってのは判るが、皆、それぞれ問題を抱えているんだからな?」


 ありがたい事に教諭は平等にクギを刺したようだが、クラスの端々で忍び笑いが聞こえてくる辺り、効果は薄い。シンが補助金の弁済のためため、小作人になる事が確定している事を知っていて、なお出る嘲笑だった。

 皆が将来のために惜しみない努力を積み、不安と希望とを天秤にかけて精神の釣り合いを不安定にしている中、誰しもが望まない最底辺の未来が決まっているというのは、ただただ不利にはたらいた。自分ではどうしようもない理由であっても、落伍者の烙印が既に押されれてしまっている。


 要は彼は、無辺の宇宙にあって、孤立無援であった。


 星間連盟というシステムが、孤児と言う社会的弱者を無味乾燥な歯車として仕立て上げている。

 一緒に馬鹿をしてくれる友人は得られず、無条件な友愛を向けてくれる異性の幼なじみなど、物語の中だけの存在だ。

 今日も無表情に授業と言う給付のための義務を消化し、集合住宅へ帰る。孤児院なんて気の利いた物は無い。物心ついた時からずっと変わらぬ、自治体が用意した小作人向けの集合住宅だ。


 日当たりの悪い丘陵の陰に、直方体の集合住宅が数棟、並んでいる。落成当初は目に優しいクリーム色だったが、長年の風雨が吹き付けて滴り落ちた煤や、水垢がこびり付き、すっかりと年代を感じさせる色合いになっていた。

 地上四階建てでもエレベーターは無く、昇降は階段だった。一階当たりの高さ的な余裕も少ない。天井が低く、全体的に寸詰まり間がある。いかにも安普請の量産住宅だった。


 開拓初期でもあるまいし、今日日、企業どころか個人の豪農だって、雇いの小作人にはもう少しマシな住居を用意する。

 つまり、ここが自治体の最低レベルのセーフティネットだった。

 ここでシンのような孤児や債務者が、隔離されるように暮らしている。周辺に商店の影は無く、支給品で殆どを賄っていた。経済的な自立は目標とされず、将来まで自治体に管理され、歯車として社会の底辺を構築するのを期待されていた。


 狭い階段を四階まで登り、厚いだけの金属の扉に付いたノブを握ると、生まれた時にインプラントされている極少機械群マイクロマシンが電子鍵にアクセスした。かちゃりと金属音がして鍵が開くが、扉自体の開閉は手動だ。


「おかえりなさい」


 出迎えの声がした。

 なにやらコロコロと床を球体が転がってきて、シンの目の前でピタリと止まる。


「ただいま、タマさん」


 そう口にして、ようやくシンの目に感情らしきものが揺らぐ。

 家族も親しい友人らしき者もいない孤児だったが、与えられた部屋にはいわゆる”お手伝いロボット”が常駐し、彼の養育を行っている。養護教導型機械知性なるご大層な名前のついた自立型の球体だった。


 金属光沢を放つ球に各種センサーと、内蔵式の多目的アームという触手のようなミミズのような、やたらと自由度の高い作業腕が備わっている。これでおよそ家事らしき事は全てこなし、養護対象の体調・心理の管理まで行うのだから、存外に高性能だ。


 ”タマさん”というのはシンの付けた愛称だ。幼いときに付けたもので、今思うと気恥ずかしさが勝つ。なので変更したい意思をタマさんに伝えているのだが、拒否されていた。何でも記憶領域の全情報を変更する必要があるとかで、単独で実行するには負荷が大きくなりすぎるらしい。


 今日日、公的機関のコンピューターの類いは人間の就寝時にネットワーク上で並列化され、クラスターの一部に供されているらしい。重要施設の自己診断や、政策の是非などを試算しているのだ。

 タマさんも社会福祉事業の端末として毎夜加わっているはずなので、自己修正の余裕など、ほんとうに無いのかも知れない。なので、今日もシンは球体のことをタマさんと呼んだ。


 そのタマさんが彼を見る――スキャンするなり、訊ねてきた。シンには不審に思う声のように聞こえたが、他人がその場にいたとしたら、なんら変わらない平坦な機械知性との遣り取りに見えただろう。


「――マスター、事故に遭いましたか?膝に軽度の擦過傷と、全身に軽微な打撲痕があります」


「……うん、ちょっと、転んだ」


 噓を申告しながらシンは玄関入ってすぐの洗濯機へ、今日の汚れた運動着を隠すように放り込む。

 タマさんの球体中央に付いている多機能センサーアイが光った。


「運動着には靴底のパターンが確認できます。マスターは足蹴にされるのが趣味でしたでしょうか?私の記憶情報に大規模更新が必要でしょうか?」


 これまた他人が聞いたら、機械知性が空気を読まず、根掘り葉掘り聞き取るように見えるだろう。が、シンにはタマさんの古くなった音響ユニットが震えているように感じる。


「ごめん。みんな、多感な時期だってさ」


「――食事にしましょう。今日はマスターの好きなエスニック《民族》配食パックの、ソバでどうでしょうか」


「うん」


 シンの声音は少し明るくなった。

 配食パックは星間連盟内で流通している、多種族に対応した万能栄養食である。基本は無料であり、各惑星の自治政府で適宜生産され、必要な世帯に配給されていた。

 いわゆる工業生産品で、食料プラントでベースとなる炭水化物に、タンパク質、ブドウ糖やビタミン等の必須栄養素を添加し、膨らませる事によって食感と満足感をも備えた、一食として完全を目指した食品である。


 なお、これを利用する知生体の共通認識としては、”くっそ不味い膨れた生地”だった。

 さらに種族ごとの追加栄養素を補う粉末スープの素などが付いて、困窮家庭等が望めば配送されるのだが、シンのような孤児の場合は環境改善が期待できないため、何も言わなくて一月分が段ボールにぎっしり詰まって送りつけられる。

 毎食同じだと――少なくともテラ人は――精神的に参ってしまうので、ここで出てくるのがタマさんが言っていたエスニック型の配食パックだった。


 多文化への理解・融和を掲げる星間連盟では、宇宙適応した種族の母星での文化を記録し、入植後も文化的生活が再現できるよう、資源消費の冗長性を認めていた。 

 人文学問の多様さを鑑みると、果たしてそれが本当に事実に即しているのか、とても不安が残る話ではあるが、ともかく、テラ人の孤児にも配食パックの三分の一は、民俗的多様性とやらに対応した食品が含まれていた。


 ソバはエスニック型の配食パックに何種類か混じっている、テラ人全体が好んだ食材の一つだ。粥にしたり、水に溶いて薄焼きにしたり、麺状にして饗される。シンの属する民族が好んだのは麺で、暖かいスープとして食べられていた、らしい。

 スープは塩分が多いが、午前の農作業の後などは、汗で流出した塩分補充に丁度良かった。あの通常配食パックのパンのようなモノと塩のタブレットを飲み込むより、圧倒的に食事として成立している。


 シンは猫の額ほどの台所で丼を用意すると、足下からタマさんが伸ばした多目的アームの先に絡まっている配食パックを受け取る。封を切って半生状態の麺の塊を丼に出し、別添のスープの素も封を切って振りかけると、シンクの蛇口から湯を注ぐ。

 スープが溶けて湯がうっすらと茶色く色付いた。

 丼を一人用テーブルに乗せ、椅子に座って一分待つ。


 ダイニングキッチンとは名ばかりの狭さで、テーブルと配食パックの段ボールが並べばスペースは埋まる。奥に寝室があったが、そちらも四畳半でベッドが殆どを占めていた。

 肘をついて少し呆けていれば、丼の麺はふやけていた。

 シンは配食パックから取り出していたもう一つの袋の封を切ると、中のペーストをスープの上に絞った。緑色で、刺激臭がした。ワサビというスパイスらしい。


「……イタダキマス」


 民族教育で知った祈りの言葉を口にして、シンは薄い色をした汁に、刺激臭のする緑のゲルが広がった麺料理に箸をつけた。


~ ~ ~ ~


 三浦 みうら しんは日曜日、珍しく家族で映画館に行った。

 もうじき十五歳ともなると、家族で映画など恥ずかしいと思うのだが、小学生の妹のたっての希望だった。それにハリウッドの新作で、人気のシリーズでもある。わざわざ小遣いを浪費して友達と見に行くよりは、タダで見れるに越したことはなかった。


 内容は複数のスーパーヒーローが多元宇宙マルチバースの驚異から世界を守るアクション巨編だ。巨費を投じたCGは事実と見紛うばかりのデキで、非人間型のクリーチャーと空を飛び交うヒーローの戦闘シーンは手に汗握った。主人公の多元宇宙の同一存在が救援に来たときは、ご都合主義だろうが興奮を覚えた。


 見終わった後の昼食は父親の趣味で、古民家を利用した蕎麦屋になった。家屋の横で水車が回っているが、水源は水道だ。粉を挽いている訳ではない飾りだった。

 それでも蕎麦は二八の本格派で、鯖ぶしから取った濃厚な香りがつゆから発っていた。擦りたての本わさびも目に鮮やかだ。

 ラーメンも良いが、こういう本格派も良いものだ。真は年頃の男子にありがちな、軽薄な凝り性でもってそう偉そうに思うと、盛り蕎麦に箸をつけた。


「いただきまーす」


 ばつん、と通信が切れるように、その穏やかな光景が消えた。

 シン・ミューラの感覚がとらえたのは出汁の濃厚さでも、蕎麦の喉ごしでも、鼻に抜けるわさびの香りでも無かった。

 麺に蕎麦の香りはなく、出汁は海藻由来の薄味で、わさびは唐辛子由来の舌が感じる痛みだった。


『ソフト麺っ!?うどん出汁ッ!?ラー油ッ!?』


 シンの脳のシナプスはそう結論づけた。そんな知識の脳内ネットワークなど、存在しないはずなのに。しかし、


『こいつは、蕎麦じゃない!!』


 それだけは確かに理解できた。

 さっきまで見ていたような気のする、あの光景は何だったのか。父と母と妹のいた、三浦真という少年。彼は自分と同じ顔をしていた。


『三浦、真……ミューラ、シン……?』


 ハッとなった。彼が見ていた、エンターテイメント映像の内容が思い出される。

 多元宇宙マルチバース。そこからやって来た、並行宇宙の自分。


『あそここそ地球だった。地球で、並行宇宙の自分が、本物の蕎麦を食べていたんだ』


 普通ならそういう風には考えられないが、ほんの僅かとは言え、垣間見た情景には説得力があった。それに何より、真が食べる筈だった舌の記憶が、シンに残酷な程に、配食パックのソバの不味さを思い知らせる。


 何が多文化への理解だ。全てちぐはぐで、何も再現出来ていないじゃないか。

 沸々と怒りが沸き立つ。

 それはテラ人の感情とは少し違う。食い物で虚仮こけにされた、”日本人”の怒りだった。

 そして浮上した目下の問題として、眼前のソバと銘打たれたクッソ不味い物体を、如何にしてタマさんに不審がられずに嚥下するか。コレであった。


『……ソバ、好きな筈だったのだけど』


 どうにかこうにか、味の薄くて辛いだけの――そう言う認識に塗り変わっていた――もっそりした麺をすすり込み、喉を刺激するラー油にえづきながら食事を終える。

 それからシャワーを浴びて、今日は疲れたからと、早々に寝室のベッドに入った。タマさんはダイニングキッチンの隅まで転がって待機モードに入っている。自治政府の端末器官として、演算グループの一端に組み込まれているはずだ。


 シンはせんべい布団の敷かれた簡易寝台の上に寝転び、先程あった事を思い起こす。

 不思議と、容易く思い出せる。それこそタマさん達、機械知性の記憶領域のように、新たなフォルダに他人の人生が常駐していた。


 なぜあんな光景を見たのか、その根本的な原因は解らない。だが今の自分の状況は、真の見ていた映画の内容で、大体の見当がついた。

 シン・ミューラと三浦真は、無数に存在する可能性の数だけ広がる多元世界の同位体だ。そして二つの世界は全く違っているように見えて、おそらく本質は似通っている。近くて遠い隣人なのだ。


 あちらの地球は平穏だった。三浦真はシンと違って親に庇護され、少年期を高度な教育に充てていた。脳裏に残る学術知識は専門性はまだ少ないものの、人文分野は民族の成り立ちを網羅し、理学分野は自然科学の土台として十分な内容だった。更に肉体練成は集団行動を含み、初歩の軍事教練をも含んでいる。ひょっとしたら、彼は貴族なのかも知れない。


 少なくとも、農作業と初等教育を並行しているシンとでは、進度にひどい差が生じていた。

 そして情報量の差から、多い方が少ない方へと流れ混んだ。相転移というやつだ。

 それは互いがソバと認識する食物を、同時に口にした瞬間に起こった混線だった。


『いや、なんだソレ……ホントか?』


 思わず自分で自分に突っ込む。だが、同位体というだけあってか、三浦真の情報は不思議と馴染むのだった。

 星間連盟では職業適性が認められてから、必要技能を脳に”焼き付け処理”を行って専門家プロフェッショナルに促成される。それも今のような感覚だろうか。


『――というかッ!』


 シンは唐突にシーツを跳ね上げ、ベッドから上体を起こす。今更のように思い至った事があった。

 三浦真が見ていた、古民家と水車のむこうにあった抜けるような青空。


『あれは、地球の空だった……』


 そうだ、あれはテラ人が座標を失った、はるかな母星ではないか。

 この宇宙で、もしかして自分だけが、あの青空を知っているのかも。そう思うと無性に胸が高鳴った。

 ひょっとしたら地球の位置だって--判って、どうなると言うのだ。


 高鳴りは冷や水を浴びせかけられ、休息に萎んでいった。所詮、自分は農業惑星の小作人なのだ。星の海に出るチャンスなど、無いのだった。

 星間連盟の一次産業、二次産業主体の惑星に産まれた限り、殆どの知生体は宇宙に出ること無く、故郷での生業に一生を捧げるのだった。だから同級生たちは躍起になって、違う職に就くための可能性に賭けている。


 そして自分には、そのチャンスがない。

 再びベッドに倒れ込むと、シンはもう何も考えないようにして、眠気に身を任せた。

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