第3話 花鳥園のリアル
ええ、そうです。
29日は年末と呼べます。
おいしいまぐろ屋さんから歩いて十分程の場所にある、花鳥園。
そこは、年末のお休みに入ったお父さんお母さんが、お子さんを連れてルンルン楽しめる場所だった。
私は電車移動組なので、もちろん徒歩だったのだけど、花鳥園には車で来園している方がほとんど。
車、めっちゃ停まってる……交通整理の方もいる……え、これはもしや混んでる?
はい、混んでましたー! ファミリーがたくさーん(当方イメージ比)!
そ、そんなに皆様鳥さんズと触れ合いたいの?
そんな私の疑問は、園内を進むにつれて解消された。
あたたかい温室あり、レジンのキーホルダーが作れるワークショップあり、可愛い鳥さんにご飯があげられたり、間近で見られたり。
通路が広いから、ベビーカーの移動も苦ではない感。(実際にたくさんいらっしゃいました)
そしてなんといっても! 極めつけは、屋外の広場である。
これは、走り回りたいお年頃のお子さんにはたまらない環境。
ちなみに、私は走り回りたくないお年頃なので、屋外の広場に長居はせず。
さて、ここで可愛いフクロウさんたちやペンギンさん、動いていた動かない鳥ハシビロコウさんを見て回った私の感激をお伝えしよう。
ひとぉつ!
毛づくろいし合うかわいいペンギンズが、なんだか羨ましかったんだよ! うう……写真撮るぅう……(涙)
ふたぁつ!
ふっくろう、入口付近にいた子だけじゃなくて、ケージなしコーナーにもめっちゃたくさんいる……小さいのかわいい……やや! この木に擬態している子はだぁれ? ふむふむ、ヨタカだって? あの宮沢賢治先生の名作、ヨダカの星のヨタカ?
※注1:正しいお名前は、オーストラリアガマグチヨタカさんです。(ガマグチ……)
おほっ! この子、男の子の鳴き真似に反応しちゃったりしてかわいい〜!! パシャリ!
みいぃっつ! オオハシもいたけど、チュウハシもいた! 体の色がきれい……しかし、大中ときたら小もいそう、ぷぷぷ……(いませんでした)
そしてそして。
そんなこんなな、かわいい鳥さんズと同じように私に感動や喜びを与えてくれたのは、たくさんの蓮の花!
薄い黄色、鮮やかなピンク、淡い紫、水色……
実に様々な花の色なのだけど、花びらの形の違いも楽しめた。
はあぁ……きれい……温室だから、もやんとしてあったかいし……居心地良すぎ……
ボワンボワンしながらいくつかの花を接写して、それでも少し神聖な気持ちになる。
なぜかって?
蓮の花といえば、脳みその中に思い浮かぶのが仏陀だから。
私は無宗教な上に無知だから、大雑把なイメージしかないのだけれどね。
ああ、こころ安らかに美しくありたい。
そう思ったんですよ。
リアルを生きていると、清楚な蓮の花よりその下の泥のような感情が溜まっていく時もあったりする。
蓮の花は、泥にまみれず美しく咲く。
私も、かくありたし。
どろんどろんな感情がわいても、花が存在することを忘れない。
さて、帰り際にはお楽しみのお土産選び。
いろんなかわいいグッズに目移りしまくり。
かわいいポーチ、かわいいお買い物バッグは我慢した。
えらいぜ私。
でも、バームクーヘンは我慢できなかったんだよ。
だって、オヤツ食べなきゃ体がもたない。
そんな気がするもん。
缶バッジ数個は会社の鳥さん好き仲間の為に。
箱入りクッキーは、弟一家の為に買った。
よし、まだ時間があるから掛川城へ行って、そこでぼへーっとしながらバームクーヘンを食べよう。
むふふ……
→第四話に続く!
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