家系と友と

よっぴぃ

強士と王族と家族

第1話  二人の家族

 これは、1万年前の経暦ケイレキ2685年4月2日の魔王国マヲウコクの首都、魔雷マライにおいて、二人の兄弟が、家を出ました。その兄弟の名は、強士つよしとその兄の義隆よしたかです。その時、義隆は

「強士、荷物を収納空間にいれた?魔力は、お前の方が多いからさ。」

「もう入れたよ、そういえば住み場所どこにするの?」

「河の近くでええかなと思っているけど、どう?」

「いいんじゃない?水があるから魔素を取り込みやすいと思うし」

という感じで、将来のことを話しながら、家を出てゆきました。

 その後、話のように二人は神魔河シンマガワ付近に4日かけてたどり着きました。二人が持ってきた荷物を開き、

「ねぇ、テントを張って、空間を広げたほうが良いよね?」

と確認をてってから強士は、テントを張り、空間拡張魔法を使いました。一方で義隆は、土地を買ってあるのでそこで、魔力を使い家を立て始めました。テントの空間拡張は、義隆も家が作られるまで、住むためなのです。

 一方で家の人たちは、二人が普通に生活をしているかの視察についてあーだこーだ喋っていましたが急にある男性が視察者を名乗り出ました。

 5月2日になると、食料が底をつきてしまいましたので、二人は、久しぶりに、首都特別区の巨大ショッピングモールのヒサシに訪れました。その途中に通信機カルマサーチがなりました。その番号を見た義隆は、表情が和らぎ明るい声で、電話に出ました。それは二人にとって良いことでもあり、悪いことでもあったのです。その電話が終わると、義隆は強士に、

「遠い親戚の平松さんが来るってよ12日後に」

と伝えると強士は

「家の建築早くしないとね、俺も手伝うから」

と言い義隆は心が少し軽くなりましたが、焦りはありました。

 二人は、ショッピングモールに着くとすぐに、食事処に向かいました。朝早くに出たので、朝食は取らなかったので空腹だったのです。すぐに昼食を平らげるとすぐに、売り場に向かいました。すると強士は、

「平松さんが来るんだから、甘いものとことん買っていこうな」

と言いましたが、義隆は平松のことを思い出し

「平松さんって甘党だったもんな」

と言いました。

 1ヶ月分の食料とお菓子を買ったあと空間収納魔法を使いながらゲーセンで時間を忘れて遊びました。義隆が時計を見た時には、もう午後6時を指し示していました。義隆は、驚くと同時に強士を呼び出しました。施設を出てすぐにタクシーを呼び止めたが、家に帰ったのは、午後10時だったので二人は、すぐ眠り落ちました。

 その翌日義隆は、家を作ると同時に、内装を綺麗にするためにナイスウォッシャーという魔法を使いました。一方強士は、内装を綺麗にし、お菓子作りに励み、あっと言う間に5月14日になっていまいましたが、義隆の家は無事完成していました。

 その日の早朝二人は、お菓子をお皿に盛り付けたりごみのある場所を調べ、掃除しました。10時には、待つ姿勢になり強士は、

「平松さんっていつ来るんだろうな」

「午後に来るって言っていたから午後じゃない?」

「まじか、3時間待つのか」

「まぁ、べつにいんじゃない?暇を潰せる道具もあるわけだし」

「そうだな」

という会話をしたあと、12時半には外に出て家の走って周りを回り、そして、13時を回ると誰かの人影が見えてきました。それが平松だったのです

 

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