第2話 快楽

その後の私はというもの、好意を寄せてくる人と一緒になっては同じ感情だと頭を洗脳させ、気付けばゴミのように捨てた。泣き喚く彼女達を前にしても、情どころか愛することが出来ない苦しみさえも感じる事はなかった。求められた事を無感情のままにただ熟し、快楽を感じていると分かれば雑に扱った。これはあの時の擬似的復讐でも、自分への戒めでもなく、期待とそれに応えられない結果にしか過ぎなかった。無論、数が増えたところで変化も満足さも全く感じる事は出来ない。私は、対象として見なければならない関係自体を一切作るのを辞めた。

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