2024.07.30（火）

　昨日の日記で書き忘れていたのだけれど、お昼に、岡田さんの動画を視聴後、〈欝〉について、彼女とわたし、二人がそれぞれどんなふうに関係してきたかについて話すことになった。ふだんよりも一段深い話になった。わたしはとにかく自分が底なし沼に引きずられることをよしとしなかったので、どんな状況下であってもとにかく自分は自分の考えでもってずっと行動してきた。人と食い違うのはその人はその人なりのやり方で生きているからであって、わたしが根本のところで折れることは過去の否定だからそれだけはしないと決めて、ときに一人になっても自分自身を否定することはしてこなかった。だから歳がいってから、人は誰でも一度は死にたいと思うことがある。という言説を耳にしたとき、自分とは異なる世界の話だなと感じてしまうくらいにはかなり楽観的な性格になってしまった。しかしわたしが学校に通っていた時分、人が人だったら、同じ環境下におかれたとき、きっと耐えられなかったと思う。よくこの状況下で平気な顔して登校できるなと、誰となしに人からいわれていたわけで。これは後年、井上靖さんの『しろばんば』などを読んだときに、なにかしみじみわかる部分があったように記憶している。

　彼女の方の話は、わたしとちがって、自分の身に引き受けて、悩みを悩んできた人の辛さがあった。その苦しみはわたしには深いところまではわからないかもしれないが、その苦しみを乗り越えて、いまの彼女の素敵な面がちゃんと輝いてこちらの目に映るわけで、だからこそ、人の辛さや苦しみのありかまで辿って、ちゃんと共感して励ますことのできる強さが彼女には存在していることをわたしは予感している。つらい時期を乗り越えたからこそのしなやかさ、やさしさ、そしてつよさだと捉えている。わたしにはもったいないくらいの素敵な彼女。できることなら、彼女の笑顔をこれからも見守っていきたい。

【とここからは、通常の日記に――】

　晩御飯は彼女が市販品のおでんにいろいろ追加で食材を加えてオリジナルの煮物にしたものと、氷を浮かべた〈爽健美茶〉。

　わたしはすだちおろし冷やしうどんと、アスパラの肉巻き。暑くなってきてすだちが食べたくなり、意識して売り場で探して見つけたものだった。すだちは皮の苦みが塩味に似たところがあるから、だしをそこまで濃くしなくても美味しく食べられる印象だった。今回意識しなかったけど、だしはけっこう薄まっていた。大根おろしを入れたからというのもあるのだろうね。

　そして今回使用したアスパラは、10日くらい前に買ってあったもので、何本か先端がとろけてダメになっていた。確認して大丈夫なものだけ水洗いして使用した。特に悪くなっているものも含まれていず、美味しく食すことができたのでよかった。

　ちなみに。彼女は照り焼きのタレを作るのがなかなかうまくいかないらしい。照り焼きメニューを作ると必ずいいなと言われてしまう。いつか一緒にキッチンに立って、こんな風にやってるよというのを実演できればいいなと思っている。慣れればそこまで難しいものでもないよ、きっと！

　食事中、青山さんの「ぼくらの国会」を視聴する。〈【ぼくらの国会・第782回】ニュースの尻尾「忘れたのかジミントウは政権を喪う」〉。またまた党内において次の選挙の結果を楽観視する空気が醸成され始めているという。この気のゆるみは根が深い。国内において自民党がどれだけ多くの有権者の恨みを買っているか、また恨む対象は自民であるとメディアに誘導されて実際その通りになってきてしまっていること、その実情を把握できていない殿上人然とした議員が多いということなのだろう。なんのために議員になったのか、その根本からして明らかにできないような胡散臭い人種も複数混じっているのだろうね、と思ってしまう。

　視聴後、この前彼女の紹介で見せてもらった〈グミガエル〉のショート動画をもうひとつ一緒に視聴した。

　なんだろう、このかわいらしい生き物は。特に目をきょろきょろさせて頭を動かすしぐさがいい。

　それからアニメ『寄生獣』の４話、５話を視聴する。

　殺人鬼Aとの対決から、両親の旅行、そして母に降りかかる災難。新一が胸を貫かれるまで。

　田宮涼子が、「面白い、お前混じってるな」といったとき、新一が胸を貫かれたうえでミギーが救助作業を行ったからこそ、体組織の一部が細分化されて全身に回ってしまうという経過を辿ったわけだけれど、それ以前に新一の脳や、感情を生み出す器官の中にミギーの性質が紛れ込む、つまりミギーという異物に触れたことで性格だけが変わったのか、それとも、体組織全体が変化したのか、どちらなんだろうという疑問はずっと頭の中に浮かんでいた。他者との深い意思疎通が、その人の性情を変化させるという意味であったのかどうか。高校三年生でありながら、場合によっては寄生生物に乗っ取られた人体を害することにもなるわけだし、自分の右手が相手の心臓を貫くこともままあったわけだし、そんな経験をしてしまえば、いやでも性格自体が変化するということはあるだろうしね、と。

　視聴後、アイスの時間。

　彼女はセコマの〈スイーツモナカ北海道いちご〉、こちらはファミマで購入した〈サクレ梨〉🍐。梨感がとても強かった。果肉もちゃんと入っていてよかった。

　その後、プライムを見ていて、アニメ『ラーメン赤猫』というタイトルが目につき、一話を彼女と視聴してみる。（聞けば、彼女も気になっていたらしい。）

　猫がモチーフのラーメン店を切り盛りするアニメかと思いきや、これはいわゆる日常系の亜種といった構造だった。一話を視聴した後、わたしも彼女も、これはもうつづきはいいかなという判断になった。思ってたのと違った、という理由が大きい（残念）

　それからプライムつながりで、彼女から映画『最強のふたり』（原題：Intouchables）を紹介される。この時間に一緒に視聴することにした。どんな話なのか初めはわからなかったけれど、立場も人種も異なる二人が意気投合してくさまが見ていて心地よかった。ラストの終わり方はこれはずるい。思わず目から涙が……。

　映画を観た関係上、40から60までフランス語で数字を順番に数えたところ、日本語と違って息遣いが異なる点が彼女の好奇心をくすぐったようでとてもツボに入っていた。たしかにフランス語の発音を現地のものに似せようとするあまり、わたしは自分の言葉にも多少息遣いが豊富に含まれるようになってしまったのだった。彼女はそこがいいと気に入ってくれている。

　そして伊集院さんの『深夜の馬鹿力』を聴取。

　先週に引きつづき、エアコン話から。

　それから筒井さんの〈休日でもしっかりと晩酌で食いまくるおしどり夫婦〉を視聴。二人で食べるのに料理を９品も作る筒井さんすごい。案件とはいえ、気合が入っている。

　６時、朝食。

　彼女は〈ダブルホイップデニッシュ〉。わたしはアスパラベーコンスパゲッティ。

　彼女のパン。わたしがコンビニのホイップとカスタード、二つのクリームの入っているシュークリームを好んでいるのを知っていて、これもきっと気に入るはずと確信をもって薦めてくれた商品だった。８月に逢ったとき、機会が合えばコンビニでこれを買って帰って食べようということになった。たぶんわたしも気に入るはず。美味しくないわけがないね。

　そしてスパゲッティは、今回もアスパラ、これも古くなっていた。大丈夫なものだけ洗って使用。そして今回、水分を飛ばしすぎて、ちゃんと乳化できず。油炒め麺みたいになっていた。こんな日もあるさー、と。

　それからもいくつか動画を見ながら時間を過す。

　途中、手の爪が伸びていることに気づいて、爪切りで処理する。

　彼女には「まだ伸びてないよ～」といつものセリフを頂戴する。

　わたしは一ミリでも伸びたら切らないと気が済まなくて。

　血が出さえしなければOKというのがわたしの爪切りの方針なのだけどたぶん理解されることは永遠にないね💦

　９時、藤井聡さんの「週刊クライテリオン」を聴きながら、寝室で眠る。

　２時半起床。彼女に声掛け。

　起きて日記を書く。３時半、日記を書き終える。

　入浴中、彼女に日記を読んでもらっていて、感想を口頭でなくDMに書いてもらうことにしていた。

（しかし、スマホ入力がかなり大変なことを失念していたため、彼女に多大な労力をかけてしまうことになった。ごめんね💦）

　４時前、彼女が御父上に「とても気持ちのいい青空だから、スマホで撮影して彼氏に送ってあげたら？」と薦められたらしく、DMでいまの向こうの空の写真を送ってくれた。気持ちのいい青空に、刷毛で挽いたような薄い巻雲があちこちに。夏のまだ暑すぎない時期に見かけるような雲。彼女によると、ちょうどいまは風もなくて暑かったらしい。わたしの勝手な印象では、上空はとても気持ちのいい風がありそうだった。同じ日本でも天気は全然違ったりするのだねえと実感する。ちょうどそのころ、こちらは灰色がちの雲がかなり広範囲に広がっていた。一雨来るのかな？　と思ったけれど西の空の一部はまだ晴れているし、ぎりぎり大丈夫そうだった。

　そして彼女の日記の返信がかなり手古摺っていたので、これはやっぱり感想は口頭でもらうべきだと思い直して、彼女に謝った。日記を題材に、二人でいろいろ話せることを話していく時間をちゃんととることこそ重要だなと感じる。

　４時50分、（ふだんより遅めの）夕食にする。

　彼女は胡瓜のスライスと、からあげクンのチーズ味。

　わたしはお好み焼きと、玉子わかめスープ。

　お好み焼きの分量はふだんよりやや少なめにしてみた。かつおぶしは賞味期限が一年位切れていた💦

　食後、アイスティーにする。いつものセイロンオレンジペコ。

　出勤時間が近づいているけれど、いまオリンピック開催期間だということをしょっちゅう失念するので、ちょっとでも実感を得たくて、オリンピック番組を何か観ようと画策する。とりあえず、早朝にやっていた体操の男子決勝のまとめ動画をアーカイブ視聴する。他の国の選手の演技も見たかったけれど、14分強のこの動画は日本と中国の選手しか出していなかった。ちょっと恣意的なものを感じてしまう。オリンピック的な雰囲気を味わいたのならリアルタイムで見なさいということかな💦

　そして生中継のものも見たくて、いまやっているものを探すも２，３種目といったところ。その中から、南アフリカとドイツの男子ホッケーの予選をちょっと見てみた。ホッケーの概要を知っている範囲で彼女に伝えた。わたしもルールの細部は知らないけれど、だいたいサッカーと同じと思ってそこまで間違いじゃない気はしている。

　これを出勤前まで流しながら、わたしは軽く目を閉じていた。

　６時半、着替えて、彼女に挨拶をしてから出勤。