2024.06.02(日)

2024.06.02(日)


 日が替ってから晩御飯を準備し終える。

 メニューは、冷やしうどん(ネギ・生姜)と、先日の煮豆、豚肩ロース焼肉(タレ味)。

 彼女は、親子丼と、蓮根炒め、柴漬け、べったら漬けというメニュー。

 #二人でご飯時間


 食後、昨日買ってきた〈荒茶造り 深むし茶 伊勢茶〉を初めて淹れることに。日本茶はどれが美味しいのかまったくわからない状態でたまに買うことがあり、今回もその例に洩れず。沸騰させたお湯をしばらく置いてから淹れてみると、思った以上によく出る。風味もしっかりしていて普通に美味しい。控えめに言ってもこれはあたり。よかった。


 二煎目も淹れてみる。これも普通に美味しい。

 そしてしばらく目をつむって体を楽にする。

 一時間ほど眠って、起きてから冷めたお茶をまた飲みながら、ゆっくりする。


 その後覚醒。彼女に声掛けをしてから、日記書き。


 そして読書タイム。彼女は『石狩少女』、わたしが『失われた時を求めて』の第三巻。作家ベルゴットについての記述箇所。書き手が文章を書くにあたっての留意点についても触れられていて、強い関心を抱きながら読み進める。多種多様の話柄によって作品が彩られるから、飽きずに楽しむことができている。


 その後、朝食にする。

 朝は塩パンとチーズと即席のコーンスープにする。


 食後も再び読書。


p.275


〈要するに、ベルゴットの書くものに認められるつねにもの珍しく斬新な特質は、その会話では、ある問題を採りあげるときすでに知られた側面はすべて無視するというきわめて精緻な方法となり、そのせいでベルゴットは問題のささいな側面だけを採りあげているとか、まるで間違っているとか、理屈に合わないことを唱えているとかに見え、かくてベルゴットの考えはたいてい不明瞭に見えたのである。というのも各自が明瞭な考えと呼んでいるのは、自分の考えと同じ程度に不明瞭な考えのことだからである。そもそもすべて斬新なものは、われわれが慣れ親しんで現実そのものと信じている月並みな表現をあらかじめとり除くことを前提とし、あらゆる斬新な会話は、あらゆる独創的な絵画や音楽と同じで、つねにやたらと複雑で人を疲れさせる。そのような会話は、われわれには不慣れな文彩に立脚していて、語り手がメタファーだけを頼りに話しているように感じられ、聞く人を疲れさせ、真実味を欠く印象を与える(そもそも古いタイプの話しことばにしても、かつて、それが描きだす世界を聞き手がまだ知らなかった頃には、これまたついてゆくのが困難なイメージだったのである。ところがずいぶん前から、それが現実の世界だと想いこみ、その世界に依拠しているだけの話である)〉


 なるほどと思えた箇所。


 彼女はこの時間にイラストを描いてくれていた。コードネーム〈愛しいカエル〉。わたしの家の近くには田圃がたくさんあって、夜な夜なそこでは無数のカエルが鳴いている。彼女もこっちに来てくれて、一緒にカエルの声を聴きながら田舎道を散歩した。またできれば早く一緒に過ごしたいよという気持ちの伝わる切ないイラストだった。うぅ。


 その後、カクヨムのらんたさんのエッセイ作品をいくつか読んでみる。

〈WEB公募はお祭り感覚で参加せよ〉と〈いい加減に「現代」の始まりは1991年にしないか?〉。

 どちらもなるほどとうなずくことのできる内容だった。


 それから彼女の方で、こちら(滋賀)にある苔寺にいつか行ってみたいという話があがった。場所的に行くのが困難な場所もあるため、交通の便のいい行けそうなところにいつか一緒にいければいいなと思って、検索で出たいくつかの苔寺の写真を一緒に見ていった。


 その後、眠る。

 午後2時起床。3時、入浴。


 入浴後、夕ごはん。

 彼女がメイプルバアム。

 わたしは、鮭チャーハンと、煮豆、アイヌネギの冷奴、市販のすみれスープ。


 食後、日本茶を二杯飲む。


 それから『失われた時を求めて』の第三巻の読みの続き、彼女も『石狩少女』の続き。

 彼女もあともう少しらしい。わたしはまだまだ三巻の途上。


 途中読む本を切り替え、岩波文庫の『平家物語(一)』を読む。


 6時半勤務へ。いったん打刻するも、今日休みの予定の人が来たらしくて、その調整のためにひとり抜けてもいいということだったから、体調が万全でないわたしは帰らせてもらうことにした。結果、本日、急遽休みになる。


 7時帰宅。

 帰宅後、彼女に事情を話してVCをつなぐ。

 彼女が出勤前なので邪魔にならない程度にすこし話す。


 わたしは今夜のうちに、カクヨム日記のWebページ移行の2023年12月分を終わらせ、書きたかった『MHW』の記事を書くことにする。


 10時前、VC前で彼女を見送って、前述の二項目にあたる。

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