月夜 2024/03/07

 見てください。

 月の灯りで照らされる草原に、一つ動いている影があります。

 なにか分かりますか?

 そうニンジャです。

 これはニンジャが草原をかける様子を捉えた貴重な映像です。


 皆さんはニンジャのことどれくらい知ってますか?

 知っているようで知らないニンジャのこと。

 いまからお勉強しましょう。

 『月夜を駆けるニンジャ』


  ♪ニ・ニ・ニ♪

 ♪『日本人が来た』♪

  (タイトルコール)


 今回のテーマは『ニンジャ』。

 ニンジャ、実は我々ヒトの親戚です。

 難しい言葉で言うと人類は、哺乳(ほにゅう)類霊長目ヒト科です。

 これに対して、ニンジャは哺乳類霊長目ニンジャ科になります。

 かなり近いですね。


 歴史を勉強するとき、ヒトは猿が祖先と言われたことでしょう。

 ニンジャも祖先は同じ猿なんです。

 ですが、ある時から昼に活動するものと、夜に活動するものが出てきました。

 始めはどうにか一緒に暮らしていたようなのですが、生活リズムが合わないので、やがて昼に活動するグループと、夜に活動するグループに別れてしまいました。

 この昼に活動するグループがヒト、夜に活動するものがニンジャの祖先だと言われています。


 ですからニンジャは、明るいところには出てこず、専ら暗くなってから行動を開始します。

 夜行性なのです。

 でも夜は危険がいっぱい。

 その危険から身を守るため、忍術という他の生物には見られない武器も獲得しました。

 いやあ、生命ってすごいですね。

 この忍術を使って、日本中に大きく生息圏を広げていきました。


 ですが最近は、ヒトの文明が著しく発達し、夜でも明るいところが増えました。

 ニンジャは明るい場所を嫌います。

 そのためニンジャは急速に数を減らしてしまい、野生のニンジャは絶滅の危機に瀕していました。


 ニンジャを絶滅させるわけにはいかない。

 そう考えたヒトたちがいました。

 そこでニンジャの個体数を増やす試みを思いつきます。

 内容は危険のないヒトの飼育下でニンジャを育て、十分に力を付けさせてから野生に返す。

 そしてニンジャの住みやすい環境を整える。

 そうすることで、ニンジャの個体数を増やし、絶滅を避けようとしたのです。


 この活動が身を結び、今では伊賀と甲賀でたくさんのニンジャを見ることが出来ます。

 ニンジャの保護活動を行うヒトたちには頭が上がりませんね。

 ニンジャが好きなヒトがいる限り、日本からニンジャがいなくなることは無いでしょう。

 これかもニンジャには目が離せません。


 次のテーマは『サムライ』。

 明治維新の時に起きた戦争で絶滅してしまった侍。 

 その侍をDNAで復活させる?

 それって本当に可能なの?

 次回『日本人が来た』は「サムライカムバック」。

 侍復活プロジェクトに密着します。

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