毎日小説2024年分
ハクセキレイ
1月分
新年 2024/01/01
新年明けましておめでとうございます。
のほほんとしていると、地震のニュースを見てとても驚きました。
亡くなられた方の御冥福をお祈りします。
私は普段フザけた短編ばかり書いています。
自粛すべきかと悩みましたが、自分が自粛しても特に何も変わらないと思い、通常営業で行きます。
代わりにコンビニなどで積極的に募金箱にお金を入れていきたいと思います。
現地の人はお気持ちより、お金が欲しいでしょうからね。
良ければこれを読んでる方もお付き合いいただければと思います。
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「新年ということで、新しいことを始めたいと思います」
「新年の抱負ってやつですか。
先輩も飽きませんね。
去年も言ってましたが、達成したんですか?」
「……過ぎたことはいいだろ」
痛い所を突く後輩だ。
可愛いからって調子に乗りやがって。
「で何をするんですか?」
「去年から本格的に小説書き始めたんだ。
やってみて色々課題は出てきたけど、今年はインプットを重点的にしたい」
「具体的には?」
「サメ」
「は?」
「サメ映画を見る」
「ちゃんと聞こえた上で言いますね。
は?」
後輩が睨んでくる。
可愛いけど怖い。
「なんで、ありとあらゆるインプットの中でサメ映画を選ぶんですか!」
後輩がツバを飛ばしながら怒鳴る。
「そんなに怒ることなくない?
人気あるんだよ。サメ映画」
「言うほどありますかね、人気……」
「あるさ。みんな事ある度にサメって言うだろ」
「それ、ネットのオモチャっていうんじゃ……」
「オモチャにされるほど、愛されてるんだよ。
俺はその秘密を自分の小説に取り込みたい」
「あの先輩。
親切で言うんですけど、取り込んでもオモチャにされるだけですよ」
「読まれないよりかマシだ。
それにオモチャにされれば、露出が増えて色んな人が見てくれる。
俺の小説に目を付けてくれる編集もいるかもしれないだろ」
「あー、一応考えてはいるんですね」
後輩は納得したようだ。
「まあ、先輩がやるって言うなら止めませんけど」
「俺の話ばかりしてるけど、お前はどうなんだ?
何か新年の抱負はあるのか?」
「そうですね。
去年と一緒、というか新年関係なく、あの時宣言した通りですよ」
「ずっと一緒にいるってやつ?」
「覚えててくれて嬉しいです、先輩」
俺の言葉を聞いて、後輩が紅くなりながら笑う。
その可愛い笑顔に見惚れる。
後輩は見つめられて恥ずかしくなったのか、慌てて話題をそらす。
「つまり―
新年じゃなくて信念って所ですかね」
「ジョーズなことで」
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