2024/1/18 ポスティングと踏み石

 昨年、WBC期間中に亡命した元ドラゴンズのジャリエル・ロドリゲスがブルージェイズと契約したという話がありました。

 4年3200万ドルという額を見ると、亡命リスクに1年ブランクを負ってもやるだけの価値はあった、ということになるんですかね。


 キューバの場合は、年俸の半分以上が国家に行っていて本人が受け取る額が少ないという現実もあるようで、そうしたことを踏まえたうえで契約をした方が良いのかもしれませんね。



 これと同じにするのはさすがに酷ですが、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手もポスティングを求めて、越年交渉をしております。


 で、チーム側の意見なども見るのですが、


 どうもお互いの要望にズレが結構あるんではないか、という気はします。


 というのも、マリーンズサイドは「もっとエースにふさわしい成績を残して出て行くべきだ」とか「フル稼働の実績を作るべきだ」と言っているのですけれど、恐らく佐々木サイドは「故障リスクがあるから、なるべく肩肘を消耗しないままアメリカに行きたい」と考えているのではないかと思うからです。


 どこまで早期ポスティングにこだわっているのか、そこは分かりませんけれども、フル稼働とかは絶対に避けたいと思っているんじゃないかなぁと。

 もちろん、個人的な見解で根拠その他はないですけれど、前提からして違っているから、話が合わなくて越年しているような気もします。


 極論を言えば、「ポスティングの時まで、もう年俸は上げてもらわなくていいです。僕はコンディショニングの範囲でしか投げません」と言ってしまうこともできるわけですしね。

 亡命こそしないもののジャリエル・ロドリゲスと同じような態度で過ごすこともありうるわけです。

 もちろんそこまではしないと思いますけれど……(^^;)


 サッカーだと「早くヨーロッパに行きたいです」という若手選手が当たり前のようにいる昨今、NPBとMLBの年俸格差も相当なものですし、「なるべく早くMLBに行きたいです」という選手は今後も増えてきそうな感はありますね。


 踏み石感覚になる日も遠くないのかもしれません。

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