徒然なるままにブラウザに向かって

タイムライン

　皆さんは日々の暮らしの中でこんな経験はありませんでしょうか？

　駐輪所を通りかかった時に、後ろで自転車をドミノ倒しで倒した人がいて、倒れていく自転車の隣にいた自分が周囲から白い目で見られた。

　電車内で誰かが飲んで床に置いていった空き缶が自分の所に転がって来て、まるで自分が捨てたかのような目で見られた。

　前の車が急ブレーキを踏み、自分も慌てて急ブレーキを踏んだら、後続車に追いかけられて文句を言われた。

　スーパーで山積みになっている商品の前に差し掛かったら、前の人が変な取り方をしたせいで、時間差で積まれていた商品が崩れて店員から白い目で見られた。

　スーパーで常温の棚を見ていたら、誰かが置いた冷凍商品が置かれていて、まるで自分が置いたみたいな目で見られた。

　自分は一ミリも悪くないのに、その一シーンだけを見られて自分が悪いかのような印象を持たれてしまう、そんな経験誰しも一度はあると思うんです。

　そんな時、どうしていますか？

自分が悪いわけじゃないと周囲の誤解を無視して過ごせますか？

人にもよると思うのですが、私はこういう事で過剰に罪悪感を抱いてしまうんです。

　崩れた商品を元に戻していると店員がやってきて無言で商品を元に戻されたりした日には、私は悪くないのにと思いながらも申し訳なさで暫くこの店に来るのをやめようとなってしまうことも。

　マスコミは、こういう効果を意図的に使って煽動しているんだという事を大人になってから知りました。

　最もそれを感じたのは消費税の税率変更でした。

今の消費税率１０％に上げようと言い出したのは民主党の野田政権の時です。

なのに施行された時の安倍元総理が元凶のように叩かれているんです。

　消費税は元々は宏池会（旧岸田派）の当時の会長である大平正芳が１９７５年に大蔵省から提案され持ち込んだのが最初だったようです。

その後大平は総理になってこの税の導入を進めようとしたのですがその後の選挙で大惨敗。

中曽根（旧二階派）政権下でも裏でこそこそと導入の工作が進められ、次の竹下（旧茂木派）内閣で導入が決定されてしまったそうです。

他の税（極めて税収の少ないもの）をいくつか廃止するから、３％だけだからと言って。

　その後３％が５％になり、５％が８％になり、８％が１０％になりました。

　最近だとこんな事もありました。

買い物をする時のレジ袋が有料化になった時、当時の環境相だった小泉大臣が叩かれまくりました。

　でもこれ、実際には福岡県選出の日韓トンネルを推奨していたひとつ前の原田環境相（麻生派）の時に提出された話です。

　こういった話というのは、大臣が発言した時点で予算編成やら天下り先への分配やら省内人事やら諸々がほぼ決まっているのだそうです。

　なのでどちらの話も冒頭の話でいえば、　後ろで自転車をドミノ倒しで倒した大平や野田や原田がいて、倒れていく自転車の隣にいた安倍総理なり小泉大臣がマスコミや主婦たちから叩かれたという事になると思うのです。

　なんでこんな事を急に思い出したかというと、きっかけは岸田総理の総裁選不出馬発言でした。

　もう覚えている方は少ないかと思うのですが、岸田総理は就任当初「令和の所得倍増計画」と言っていたんです。

ところがそのわずか数日後には「倍増は二倍を意味するものではない」と１円でも増えれば倍増などと小学生が算数で混乱するような事を言い出し、気が付けば国民の負担増になるような政策ばかりを打ち出す始末。

「私は増税などしていない」と豪語したかと思えば、そのすぐ後で森林環境税の導入が決まりました。

森の木を伐りまくって太陽光パネルを設置しまくっておいて、森林環境税なんてどの口が言ってるんでしょうね。

　少し前に株価が史上最高値を記録したという事がありました。

新聞なんかを見るとまるで岸田総理の経済政策の賜物であるかのように書かれていました。

　経済ってそんなにすぐに効果が出るようなものなんでしょうか？

国民負担を増やしまくって国内市場を縮小させて、株価なんて上がるものなのでしょうか？

もしかしてやっとアベノミクスとやらの効果が出てきただけなのではないのでしょうか？

　私は政治にも経済にもそこまで詳しいわけではありませんが、それでもいくらなんでもマスコミの書き方はおかしいのではないかと思うんです。

同時に怒りも覚えるんです。

だってそうでしょう。

「お前たちはどうせほんの少し前の事すら覚えてねえんだから、俺様たちの記事読んでそうだそうだと思っていればそれで良いんだよ！」

　そういうマスコミの威丈高な態度が透けて見えてくるとは思いませんか？

　きっとこの後の政権で、岸田政権の数々の失政のツケは大きな負の遺産となって降りかかってくる事でしょう。

その時にきっとマスコミは現職の総理を叩くんです。

岸田政権では株価が史上最高値になったのに、この政権ときたらと言って。

　かつての暗黒インタネット時代ではありませんが、マスコミ報道というのは「煽動工作とプロパガンダを見抜ける人じゃないと安易に新聞記事など読むべきではない」となり始めているのかもしれませんね。

　他にもマスコミは様々な詐欺手口で私たちを騙してきているのですがそれはまたいづれ機会がありましたら。