第三百二十三話 みんなちょっと張り切り過ぎ?
みんなやる気になっちゃったので、何故かちょっとした怪我が増えちゃったよ。
今も、手に怪我をした職人さんの治療を行なっています。
ぴかー。
「はい、これで大丈夫です」
「おお、流石だな。はは、張り切ってちょっとミスしちゃったぞ」
張り切るのは良い事だけど、気合が空回りしないように注意しないといけないね。
という事で、僕達のお昼の時間になりました。
「はいよ、今日はお祝いだよ!」
「「「おおー!」」」
みんなで食堂に行くと、とっても豪華な料理が出てきました。
荒海一家を壊滅させたお祝いだと思うけど、食堂のおばちゃんは今朝荒海一家の残党を倒していたもんね。
みんなでお肉山盛りの特別定食を楽しんで、午後も頑張ってお仕事をしました。
午後はみんなも少し気持ちが落ち着いたので、怪我人はガクッと減りました。
お陰で、僕もシロちゃんも木材の加工作業に専念する事ができました。
因みにあの男の子も張り切ってお仕事していて、もう少ししたら別の仕事を任せて貰えるかもって職人さんが言っていました。
元々真面目に働いていたので、今後の働き次第だけど多分大丈夫だそうです。
「ただいまー」
「「「帰ったぞ」」」
「あら、みんなお帰りなさい」
みんなで宿に帰ると、オリガさんが何も変わらずに僕たちに声をかけてくれました。
朝は武神の様な強さを披露していたけど、今はいつものニコニコなオリガさんですね。
すると、オリガさんは僕に話しかけてきました。
「あっ、お屋敷からの使いが来て、明日の無料治療はスラム街でやるんだって。あの男の子のお家に行けば、直ぐに場所が分かるそうよ」
「あっ、ありがとうこざいます。男の子のお家なら、僕でも場所が分かります」
「でも、まだ荒海一家の残党を全員捕まえた訳じゃないから、明日はザンちゃんについて行って貰うわ。何でも、ザンちゃんにも力仕事を頼みたいらしいわ」
無事に明日の事が分かって、僕も一安心です。
でも、力仕事って何かな。
「ザンギエフさん、力仕事って何だか分かります?」
「おう、家の解体作業だな。スラム街にある古くて使われなくなった家を解体して、新たな住宅を建てるための区画整理をするそうだぞ」
あっ、確かスラム街には古くてボロボロなお家が沢山あったね。
しかも、何だか無秩序にお家が建っていた気がしたなあ。
やっぱり、キチンとしたお家に入れるのはいい事だよね。
「本当はレオの魔法を使っちまえばあっという間だけど、ここは街に住む俺達が頑張らないといけない。だから、レオも治療に専念すれば良いぞ」
街を良くする為にみんなが頑張るのは、とっても良い事だね。
きっと、ザンギエフさんだけでなく他の人もやる気になっていそうだよ。
「レオ君もみんなも、さっさとお風呂に入っちゃってね。直ぐに夕食にするよ」
「「「「「はーい」」」」」
ということで、僕は部屋に戻って一息ついたらお風呂に入りました。
因みにザンギエフさん達がお風呂に誘ってくれたけど、「おにーちゃんはレオ君と入っちゃ駄目!」ってナディアさんにインターセプトされちゃいました。
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