熊エッセイ2022
熊ノ翁
2022年、創作界隈年間炎上スケジュール!
皆さま、明けましておめでとうございます!
どうも、熊ノ翁です。
正月休みが終わり、学校や仕事も始まって本格的に新年もスタートですね。
「一年の計は元旦にあり」という言葉がありますが、皆さんは今年をどのように過ごすかもうお決まりでしょうか?
今回は創作界隈において「とりあえず何か燃やしたいけど何を燃やせばいいかわからない」という世紀末物書きの皆さまにありがちな悩みを解決すべく、年間炎上スケジュールをご用意してみました。
相手の意見を否定したい。
マウントをとりたい。
とにかくウサを晴らしたい。
そんな「ペンは剣より強し」という言葉を明後日の方向に解釈して、言葉の刃で誹謗中傷デスマッチを常日頃してらっしゃる限界物書きの皆様。
新年一発目の熊エッセイ、お役に立てれば幸いです。
1月は……既に燃えていましたね。
「冒険者ギルドの収益モデルはどうなってるのか」でしょうか。
夢と希望のファンタジー世界においてさえ、社畜根性丸出しなジャパリパークのフレンズ達はこんな現実感満載の事が気になるそうです。
冒険者ギルドの給与体系はどうなっているのか。資本金はいくらか。株式上場しているのか。大手各社のシェアはどのようになっているのか。正社員登用制度はあるのか。
そんな感じのツッコミを入れて、夢と希望のファンタジー世界から夢と希望を消し去りましょう。
「まずはその幻想をブチ壊すッッ!」
2月といえばバレンタインデー。
嬉しハズカシ恋の季節ですね。
創作界隈、ことなろう小説においてごく一般的な恋愛の光景というのは主人公が金で奴隷ヒロインを買う事です。
というわけで2月の話題はコチラ!
「なろう小説、奴隷ヒロイン多すぎじゃね?」
金を出せば臓器も買えちゃう現代社会において、色恋沙汰も金で解決するという姿勢は実に現実味溢れるスタイルなわけで。
日頃からリアリティを求めるアンチなろうな皆さまも納得できる展開かと思われるのですが、どうもこれにはご立腹の様子です。
ぶっちゃけこの辺は感性の問題でしょうし、何時間何百時間話合った所で何一つ解決することは無いでしょう。
が、時間つぶしになる事は確かです。
雪玉でなく火炎瓶を投げ合う内に、木々のつぼみも膨らみ始めている事でしょう。
3月は卒業の季節。
卒業と言えば、創作界隈では以下のような話題が定期的に盛り上がっていますね。
「作者が童貞を卒業しているかは作品を読めばわかる」
そもそも物語を楽しむことが目的で読むはずの小説において何故作者の性遍歴が問題となるのかワケが分かりませんが、この話題は定期的に騒がれる人気コンテンツとなっています。
意味不明な理由でディスられたりマウント取られるのが嫌な物書きさんは、自衛のためにもTwitterや作品のあとがきで「いやあ、最近オチ〇チンが痒くって。あと変なボツボツが出来てる」等の文言を入れておくことをおススメします。
4月は入社・入学式と始まりの季節ですね。
新しく創作界隈に来られる皆さま。
ここ創作界隈は殺るか殺られるかの戦場で、舐められたら終わりです。
とにかく自分の書いてるもしくは読んでるコンテンツを持ち上げて、他のコンテンツを貶めましょう。
会社でも学校でも、新しい環境でまずする事は自分の居場所の確保です。
「なろう小説はラノベじゃない」
「ラノベは漫画の劣化コピー」
等々、とにかく「俺の楽しむコンテンツは偉くてお前の楽しむコンテンツはクソ」という自分ルールの格付けチェックを、チンパンジーの如く相手に押し付けていきましょう。
5月といえば黄金週間ゴールデンウィーク。
「宝くじで10億円当たったら小説を書くか」
という金にまつわる話題などいかがでしょうか。
実際に10億円当たったら遊び惚けて創作活動なんてやらないだろうと思っていても、そこは素直に打ち明ける事はせずに「俺は金のために小説を書いてるんじゃねえ! 金に釣られて創作活動を辞めるとかマジ低俗! 書くのやめちまえ!」等と意識高く叫びましょう。
きっと、金にがめつい癖にええかっこしいのどっかの熊とかから「そうだそうだー」と声援を貰えるはずです。
まあ、そんなもん一円にもなりませんが。
6月は梅雨入り。
ジメジメとした雨が気になる陰鬱な季節には、こちらの話題で盛り上がりましょう
「主人公が負けたり悩んだりする話なんてウケねーよ」
ストレスを嫌う現代の風潮を極限まで突き詰めたこの話題。
冷静に考えれば無双漫画の代名詞であるワンパンマンですら悩むシーンはあるわけで、むしろ主人公が負けたり悩むシーンを入れない縛りをする方がウケないのでは、とも思うわけですが、その辺は例によって考えたら負けです。
7月は海開き。
ここは一つ、創作界隈において古来より語り継がれているこちらの話題などいかがでしょうか。
「大航海時代前の中世を舞台にしたファンタジー物語でジャガイモとか出すな」
空飛ぶドラゴンやら魔法やら、何でもありなファンタジー世界において現実の物流と歴史をなぞる事がどれだけ重要なのかさっぱりわかりませんが、このジャガイモとファンタジーについての話題は内容がどうというより創作界隈において語り継いでいかなければならない文化の一つです。
伝統や慣習が軽視されがちな現代だからこそ、この話題は毎年語り継いで皆の記憶に遺していきたい所ですね。
8月は夏本番。プールや海水浴場でビキニ姿のねーちゃんが脚光を浴びる季節ですね。
てなわけで、創作界隈ではこんな話題はいかがでしょうか。
「ビキニアーマーは防具じゃない!」
ラノベの表紙を飾るビキニアーマーのヒロイン達に喧嘩を売ってるこの話題。
ガンダムが二足歩行な事に文句付けるのと同レベルなわけですが、服装的に夏に相応しいのではないでしょうか?
このビキニアーマーとジャガイモについては熊もエッセイで取り上げているので、年間行事として流行ってくれると自作の宣伝がしやすくて実に助かります。
皆さま、ジャガイモとビキニアーマーをどうぞ一つ宜しくお願いします。
9月といえば運動会ですね。
ファンタジー世界の運動会といえば基本的にガチ戦争やモンスターハントで命を懸けたぶっ殺し合いなわけですが。
そのぶっ殺し合いの作法について、現代で最もヘイトを集める職業の一つ「マナー講師」になったつもりでこちらの話題などどうでしょう。
「腰にハルバードなんて下げるな」
「プレートアーマー着込んでチャンバラとか出来るわけねー」
ハルバードは大体2メートルか2メートル半の長さの武器なわけですが、昔の武士は同じくらいの長さの野太刀を佩いていたとも言われてますし架空世界であまりその辺こだわるのもどうかとは思いますが、マナー講師に必要なのは狭量さと断定口調とそして何よりヘイトを集める事です。
自分が思ったことが世界の真実。自分・イズ・ジャスティスの心持ちでひたすら重箱の隅をつつきましょう。
プレートアーマーは馬上試合用と戦場用で大きく重量が変わり出来る体捌きも違ってくるわけですが、そんな事は気にしてはなりません。
10月は芸術の秋。
芸術と言えば我らが創作界隈では文章に目が行きがちですが、イラストも忘れてはなりません。
「ラノベの売上はイラストが8割」
このパワー溢れるワードで創作界隈を焼き尽くしましょう。
芸術は爆発です。
「みんな、ガソリンは持ったな!?」
11月は紅葉の季節。
「最近のラノベは書き手の恥ずかしい願望や妄想や欲望を描いた作品が多い」
このように、自分の身を置く界隈をあえてディスる事で皆の顔面を紅葉させるのが創作界隈秋の風物詩です。
考えてみれば一年中顔を赤くして何かしら言い争いをしてる気もしますが、その辺は例によって考えたら負けですね。
12月といえばクリスマスですね。
クリスマスなんて縁の無い方が大半な創作界隈において、一年で一番ヘイトが溜まる季節。
そして何より本格的に冬が始まり冷え込みも厳しくなる季節でもあります。
とにかく心温まるホットな話題で創作界隈を温めましょう。
「作者は読者からの厳しい誹謗中傷も真摯に受け止めろ」
「読者は作者を褒め称える感想だけをよこせ」
「テンプレ書いてる奴は魂を売った負け組」
「テンプレも書かないで人気が出ないとかほざくのは甘え」
燃えそうなものは何でも燃やして、冬の寒さを乗り切りましょう。
以上、創作界隈の年間炎上スケジュールになります。
話題に詰まった時、何を燃やしていいかわからない時等に参考にしてみてくださいね!
それでは皆さま、今年も一年宜しくお願いします!
2022年、創作界隈年間炎上スケジュール!……END
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