21 褒めたい
こんにちは。
ヤバい。最近、完全にオーバーワーク気味だ……
ハンドメイド作家だけだったのが、働きに出るようになって、その上動画まで作っているのだから、そりゃそうなる。
これを書き始めるのだった、今までより一時間遅くなってきてしまっているし。
どこかで、立て直さないといけない。
まぁその話は置いといて。
今日は、私が縫製を担当している、画家の作家さんが個展をされているので、お邪魔してきました。
場所は私の作ったものも販売してくださっている雑貨屋さん。
ほんと、個展って大変だろうなぁ~とため息が漏れる。
場所を埋めるだけの作品を一人で作らないといけないし、それも、自分の採点で世に出していいものを揃えないといけないのだ。
今回の作家さんは、大物の絵数点と、小物の絵を大量に。
半年前に個展を東京でされていた気がするのになぁ。本当に凄すぎる。
そんな頑張っている作家さんに、日本酒をお祝いで持って行った。
以前の打ち合わせで無類の日本酒好きだという事を知っていたので、今年のお正月用に私が買ったお酒と同じ酒蔵のものを購入して、熨斗を付けて用意したのだ。
お祝いです、と渡すやいなや、袋越しでも日本酒であることが分かったようで、即効今晩に、何と一緒に飲もうか?という算段を始めていた(笑)
私は、会期中はお花などと一緒飾ってもらえるかなぁ~?と思って、見栄えが良いように熨斗を付けて行ったのだけれど、即効お持ち帰りされるそうだ(笑)
まぁ、喜んで頂けたようで良かったです。
今日はその作家さんも、別の作家仲間の方も、偶然、私が作ったワンピースを着てくださっていた。人が私が作った洋服を着ている姿を見るのは、なんだか不思議な感じがする。けれど、気に入って着てくださって、着心地が良いと言ってくださるのだから、本当に有り難い。
しかも、その個展目当てにいらっしゃったお客さんが二人も私がお店にいている間に、私が作ったニット帽を購入してくださったし。あんまり、作った本人がその場にいると、買え買えオーラを感じて買わざる得ない空気になってしまていたらかわいそうなので、出来るだけ試着をしている時は、違う用事をしている事にしているのだけれど。それでも、目の前で購入してくださって。こうやって、ちゃんと作ったものを誰かが気に入ってくれて、その方のところに迎え入れられるところを見ることが出来るのは、幸せな事です。
生産者と消費者って、相手を想像がしにくくなることがあるから。
こういう人が、選んでくれたんだなぁ~って。知る事は大切な事ですね。
物が望まれて、誰かのところへ行く事は、その物自体がもっている運命なのだと思う。
皆さん、とっても似合うものを選ばれるから、きっと持ち主が決まっていて、お迎えを待っていたんだろうなぁって。
もちろん、物だけでは無い。
今日は保護されたフクロウや大型インコの里親探しをされている方も来店されていて、店主さんがそのフクロウの里親になるかどうか、すっごく悩まれていた。
店主さんはメンフクロウを飼われているのだれど、件のフクロウは小型のフクロウ。メンフクロウは中型。相性や飼い方の違い、それに旦那さんの許しを取らないといけないのもあるしで、かなり悩んでいらっしゃったのだけれど、それも全部運命なんですよね。
結局は、その子を幸せにしてあげたいかどうか。誰よりも自分が一番幸せにしてあげなくちゃいけない、幸せにしてあげる!という気持ち。
心が決まれば、不思議に無理をしなくても、状況がオールグリーンになったりするものだ。
店主さんがもし、お迎えできなかったとしても、最終的に、絶対そのフクロウにとって幸せになれる飼い主さんのところへ行くはずなのだ。
もう保護団体のところまでたどり着いたという事は、そう言う事。だって、鳥好きコミュニティーが黙ってはいないから。層は厚い。
そんな話をしていて、私の今飼っているコザクラインコの話になったのだけれど、私もこの子は運命だと思うし、出会うまでは、もう飼わないし飼えないと思っていた。
でも、出会った瞬間に、絶対にこの子を幸せにしないといけないと思ったし、私が世界で一番この子を幸せにできるただ一人の飼い主だと感心したから、お迎えしたのだ。
あの時、どうしてペットショップに行ったんだったかなぁ?と思い出す。最初は動いている鳥を生で見たかったから、と思い出したのだけれど、それも正解だけれど、一番は鳥を褒めたかったからだと思い出した。
あの頃は、単純に「鳥を褒めたい」とのだと思っていたけれど、今思えば、私は褒め言葉や感謝の言葉を素直に連呼出来る環境に飢えていたのかもしれない。
普通に生活をしていて、人に対してそこまで褒め言葉や感謝の言葉だけを言う場面ってそうそうない。
「ありがとう」「お利口さん」「賢い」「すごい」「天才」そんな言葉を、ずっと言い続けるなんて……信用されない人ですよね(笑)
でも、そういう言葉を誰かに心から言いたかったのでしょう。現に今私は、頻繁にインコに言っている。私の夢が叶い続けているという事だ。
褒める言葉、感謝の言葉は、自分に跳ね返ってくるから、言えば言うほど元気になるんですよ。あの頃は、そこまで考えていなかったけれど、きっとそう言う事なんだな、と今ははっきりと思います。
里親探しをしている子達も、きっと近い未来に運命の「当りの飼い主」が迎えに来るでしょう。早く幸せになって欲しいなぁ。
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