【完結!!!】【30万PV感謝!】転生したら好きなゲームの嚙ませ犬筆頭の悪役貴族だった為、一番目立たず過ごしたい ~それなのになぜか主人公よりも注目されて、ヒロイン達も僕の方にくるんだけど~
かしゆん。
序章
第1話 好きだったゲームの世界
「お
「そ、そんな大げさな。涙拭いてよナイパー」
「ありがとうございます、お坊ちゃま」
僕はクライト・フェルディナント・レンメル。
前世の意識が
そこから僕は子爵家という事もあり、そこそこの
「お
「ナイパー、別にそんなに心配しなくても大丈夫だよ。焼き菓子ありがとう。それと、いつも言ってるけど
「お坊ちゃま!そんなことを
まあそういうもんかぁ。この世界で15年間過ごしてきたけど、やっぱり自分より年上の人が
でもナイパー達がこんな
「お坊ちゃま、何か忘れ物はございませんか?」
「うん、大丈夫。ナイパー、それと他の皆も。ありがとね」
「いえいえ、これが使用人としての
使用人たちが心配そうな顔で僕を見つめる、そんな顔しなくても大丈夫なのに。だってそのために今日の今日まで
今の僕は正直言って結構強い。でもこれから行く学園では絶対に目立たないようにする。
「それじゃあ行ってくるよ!」
「行ってらっしゃいませ、お坊ちゃま!このナイパー、もしもお坊ちゃまが望むならば遠い学園へも直ぐに
「大丈夫だって、ありがと。それじゃあ!」
僕はいそいそと馬車に乗り込む。これから学園か、ゲームで散々見た
さて、暇だし学園へ着くまでに少しこの世界のおさらいをしようかな。万全を期した方がいいの当たり前のことだ。
まずこの世界は前世に好きだったゲームの世界。風景としては中世ヨーロッパにかなり近いような気がする。
だけどこのゲームには一つ、面白い要素がある。それが〈属性〉だ。
属性というのは主に〈
だから何?って思うかもしれないが、この属性には結構重要な役割がある。まず、属性を発現しているかどうかでステータスの
例えば、僕の持っている〈
〈傲慢〉…レベルアップ時に貰えるステータス値が上昇する
〈寛容〉…レベルの上限値が無くなり、レベルアップ時の必要経験値量が下がる
因みにだが、普通の人の場合レベルに上限値がある。人によって個人差はあるものの、平均すると約レベル99まで。でも、〈寛容〉はレベルの上限値を消す。つまりは、ステータスが理論上無限に増やせる。まぁ、実際の所経験値が大量に必要だからレベル99を超えてから中々気持ちの良いように上がっていくなんてことは稀だけど。
僕の属性の効果を簡単に言うと、レベルが上がりやすくてレベルアップの恩恵が大きいってこと。属性は人によって違っていて、
属性は人によって発現できる数は決まってて、最大は7個まで。大罪属性と美徳属性で対になっている属性は同時に発現することはない。例えば、僕の持っている〈傲慢〉と対になる〈
ただ、基本1個で少し強くなってくると2個発現する。幸い僕は小さい頃から
それに加えて属性には一つ一つに特殊能力がある。まぁ今ここで使えるようなものじゃないから、それは使える時が来てからかな。
「お、あそこに
「んーいい感じ」
今のは
それと魔法は
でも、学園で必要とされるのは基本的には攻撃魔法だけ。学園は将来の王国の
「
学園では
だから僕は100番くらいを
「う~ん、楽しみだなぁ」
あーだこーだ言っているが、結局のところ学園に行くのは楽しみだ。自分が好きだったゲームの主な
「よし。学園のある王都に着くまでお昼寝しよ〜」
ガタンッガタンッ
「んん、
結局、学園に着くまで馬車が揺れすぎて全然寝れなかった。
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