なんちゃって行事食

「ごめんな、お粥しかなくて」

俺は絵に描いたような貧乏生活を強いている、息子に謝った。謝罪を聞いた息子は、小走りで外へと出ていった。やっぱり嫌だよな、こんな生活。


突然、俺のお粥が入った椀に七本の食用草が入った。

「七草粥食べる日だったの、忘れてた!」

息子は屈託なく笑っていた。

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