第2話 部屋での過ごし方
竜星は部屋の中にある本を読むことにした。
その本の表紙には「この時空での過ごし方」と書かれていた。
(なんだよ、このふざけた本のタイトル)
と、馬鹿にしながらも一旦読んでみることにした。
――この時空での過ごし方――
1,この部屋の中では、3次元空間時間は止まっている
2,空間では、睡魔、食欲を感じなくなる
3,心の中で望むものを具現化することが出来る
4,この部屋での経験は来世に持ち越すことが出来る
5,一度部屋から出るともう二度とこの部屋に戻ってくることは出来ない
6,以上のルールを破らない限り永遠にとどまることが出来る
パタン
と、本の閉じる音だけが響く部屋に竜星は立ち尽くしていた
(遂に、前世での夢が叶う。最強のスーパー人間に俺はなる)
をスローガンに彼はここでの生活を始めた
完璧じゃない完璧人間 夜桜真也/Yozakura Sinya @sinyaaozuki
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