第5話
ゴールデンウィーク明け。その日は突然やってきた。その人がなぜ最初から触らないのか、その理由を知ることができたのだ。
その人の知り合いと見られる人が、会話の流れから「なんで座らないんだ?」と聞いていた。するとその人は笑って、「あとで席を譲って立つぐらいなら、最初から立てばいい」と答える。二人は笑い合っていたが、何となく、その考えが自分の何かを変えてくれそうだと思った。
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