第71話 小話閑話 シェラザード
可愛いルチィと蜜月を迎える日が来るなんて……信じられぬ。
ルチィと出会ってから……我はずっと夢の様な時間が続いている。
こんなにも幸せな事がまだ沢山あった事を、ルチィのおかげで知ることが出来た。
もう出会えないのだと諦めていた運命の番。
番との時間がこんなにも胸を熱くさせるなんて……
そんなルチィとの幸せな時間
我は幸せ過ぎて惚けてしまっていたようだ。
我が見せた隙につけ込まれ、最愛のルチィを誘拐された。
ルチィに何かあったらと思うと息がまともに出来ない。
ーー苦しい。
ルチィが居ない世界なんて、意味がない。死んだも同じ。
我はもう生きていけないと心から思った。
再びルチィに会えた時、我は命を吹き込まれたような気がしたほどに、世界に色がついた。
こんな思い二度としたくない。次はない、二度と同じ過ちはしない。
我はそう心に誓った。
何百年も使う事の無かった部屋。
もう使う事も無いと思った部屋。
それが……我が番と蜜月を過ごす部屋。
だが、今日その部屋でルチィと過ごせるのだな。
我はやっと……この日をどんなに心待ちにしていたか。
少しでも早く会いたくて、急いでルチィを迎えに行くと、目の前に天使がおった。
恥じらい体を隠すルチィは、可愛い過ぎて我はその場で押し倒してしまいそうだった。
愛しい我の番。
ルチィとの蜜月は言葉に言い表せないほどに幸せじゃった。
ルチィが可愛い過ぎて胸が苦しい。
ルチィの全てが蕩けるように甘くて美味しい。
あんなにも可愛いルチィを知ってしまった。
我はどうしたら良いのだ。
ルチィをこっそりと部屋に閉じ込めて我だけのものにしたい。
でも可愛いルチィに嫌われとうない。
閉じ込めれないのが悔やまれる。
ああ、あと少しで蜜月が終わる。
もっともっと可愛いルチィを味わいたい。
可愛いルチィの顔が見たい。ルチィの蜜をもっと味わいたい。
一ヵ月では足りない。
★★★
やっと結ばれた二人です♪シェラの悶々とした気持ち、ルチィがこれから大変そうですね。
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